ヘレス・サーキットでMotoGP第4戦スペインGPのプラクティス1が行なわれた。このセッションで最速タイムを記録したのは、ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ(KTM)だった。

 スペインGP初日は快晴でスタート。MotoGPに参戦するライダーにとっては走り込んでいるコースだけに、タイムは序盤から更新続きだった。中でもミゲル・オリベイラ(RNF)が序盤15分で唯一の1分37秒台を記録し、暫定トップタイムとした。

 アプリリアファクトリーのアレイシ・エスパルガロも僅かな差で続いており、ひとまずアプリリア勢が好調な滑り出しだった。なおこのコースを得意とするファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も3番手に続いた。

 また中上貴晶(LCRホンダ)もセッション折り返しとなる頃に1分38秒025で2番手に食い込んでくるなど、好調な様子だった。

 残り時間が20分を切るころから再びライダー達がペースアップ。そして暫定トップタイムを1分37秒810に更新してきたのは、ワイルドカード参戦のペドロサだった。なお彼はテストライダーらしく新しい空力装備(リヤウイング)を装備して走っていた。

 その後、アタック合戦はさらに加速。残り6分で中上が1分37秒580で暫定トップを塗り替えたかと思えば、数十秒後にはヨハン・ザルコ(プラマック)が1分37秒432で更新していくという状況だ。

 ラストアタックは1分37秒044で中上が暫定トップの状態で突入。これをホルヘ・マルティン(プラマック)が1分36秒804をマークして超えていくが、最後の最後のアタックでペドロサが1分36秒770を記録し、トップタイムを更新してみせた。

 ワイルドカード参戦のペドロサがプラクティス1の最速タイムを記録して終えるという、レギュラーライダーとしては受け入れにくいであろう結果となった。2番手タイムはマルティン、3番手は中上だ。

 得意とするヘレスで好結果を狙っていると語っていたクアルタラロだが、最終的に18番手タイムでセッションを終えている。