モンテカルロ市街地コースで行なわれたF1第7戦モナコGP。アルファタウリの角田裕毅は決勝レースを15位で終えた。

 角田はモナコGPの予選では非常に鋭い走りを見せ、Q3まで進出して9番手を確保。抜きづらいコース特性もあり、ポイント獲得が期待された。

 決勝レースで角田はその期待に応える走りで、9番手をキープ。雨が降り出した中でも無事にタイヤ交換を終え。ポジションをキープしていた。

 しかし雨の中で角田はブレーキングに苦しみ、マクラーレン勢の2台に立て続けにオーバーテイクを許してしまい、ポイント圏内から脱落。さらにその後はミラボーで止まりきれずにエスケープゾーンへ逃れるシーンもあり、大きく順位を下げて15位でのフィニッシュとなった。

 角田はレース後、ドライコンディションでのペースは良かっただけに、雨で状況が悪化してしまい、ポイント獲得を逃したことに悔しさを滲ませた。

「特にドライではコントロールできていましたし、良いペースを刻めていましたから、厳しい結果です」

 そう角田はチームのプレスリリースにコメントを寄せた。

「雨が降り始めた後、ミディアムからインターミディエイトへ交換するピットストップのタイミングは完璧でした。チームは良い仕事をしてくれました」

「しかし、週末を通じて抱えていたブレーキの問題が雨によって悪化してしまい、状況へのコントロールと対処が難しくなってしまいました。そこからレースが終わるまでは、ただクルマに乗っていただけのようでした」

「ポイントを獲得できるチャンスがあった日でしたから、もちろん僕もチームも悔しい思いをしています。受け入れるのは難しいですし、改善すべき点がまだまだあります。でも、今週末はポジティブなことも確かにありましたから、次戦バルセロナに向けて気持ちを切り替えたいと思っています」