モンテカルロ市街地サーキットで行なわれた伝統のF1モナコGP。決勝レースではレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンを果たした一方、チームメイトのセルジオ・ペレスは16位フィニッシュ。そのペレスは、タイトルを争う上でこれ以上無得点は許されないと語っている。

 ペレスは予選Q1でクラッシュを喫し、日曜日の決勝レースでは最後尾からのスタートとなった。ただ、追い上げる中で他車と接触。雨もあり5回のピットストップを経て、フェルスタッペンから2周遅れでチェッカーを受けた。

 ペレスにとってはこれが今季初の無得点。ドライバーズランキング首位のフェルスタッペンからポイント差が39点に開いてしまうことになった。ペレスは「僕のミスの代償は大きく、かなり高くついた」と語り、次のように続けた。

「このようなミスは許されないことだし、チームに謝らなければならない」

 無得点に終わったものの、レース序盤は順調にポジションを回復。30周目には15番手につけていた。しかし34周目のシケインでハースのケビン・マグヌッセンと接触。フロントウイングを破損した。

 ペレスは、このインシデントについて「何が起こったのか分からない」としながらも「かなりのダメージがあった」と語っている。

「本当に上手くいっていたんだ。でも残念なことに、かなり早い段階でトラフィックに当たった」

「それで元のポジションに戻された。その後雨が降って、僕らは最後にピットしたんだ」

「そしてウォールに当たって、全てが台無しになった。シケイン出口でマグヌッセンと接触していたし、状況は悪くなるばかりだった」

「ああいったポジションにいる時は、常に多くのリスクを負う必要がある」

 またレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、ペレスにとって「ひどい週末」だったと語り、決勝での波乱の原因は予選でのクラッシュにあるとしている。

「我々は本当にアグレッシブな戦略を獲った。(ペレスを)1周目にピットインさせて、フリーエアでどれだけのペースがあるか、他のドライバーがどれだけ温存しているかを見ることができた」

「彼は実際、エステバン・オコン(アルピーヌ)のピットウィンドウ内まで戻っていた。しかし、サージェント(ローガン・サージェント/ウイリアムズ)などの遅いマシンが苦戦しはじめた。そうなれば、もちろん抜いていくことはできない」

「ラッセル(ジョージ・ラッセル/メルセデス)に追突され、フロントウイングも破損していた。何もかもが思い通りにならない、そんな週末だった」

「プールサイドシケインでは大クラッシュしかけていたし、彼には新しい下着が必要かもね」

「彼としては、この週末はページをめくるようなもの。早くスペインGPが来てほしいと思っているはずだ」