アルピーヌはF1第7戦モナコGPでエステバン・オコンが3位表彰台を獲得。これによってチームの肩の荷が下りたのではないかと、チームメイトのピエール・ガスリーは語った。

 アルピーヌF1は、上位との差を縮めランキング3位を目標に掲げて今シーズンをスタートさせたが、序盤は苦しい展開が続き、ローラン・ロッシCEOから厳しい叱責の言葉も聞かれる状況となっていた。

 ただ、モナコGPではオコンが好調な走りを見せて、3位となりチームに今季初表彰台を持ち帰った。ガスリーも7位とまずまずのリザルトを獲得しており、アルピーヌとしては大満足の結果だっただろう。

 今週末は連戦でスペインGPが行なわれるが、ガスリーはモナコでの表彰台によって、チームの肩の荷が下り、より前向きに進んで行けるようになることを期待していると語った。

 モナコGP後、チームにより楽観的なムードが感じられるかと尋ねられたガスリーは「笑顔が増えたと思うよ」と答え、更に次のように続けた。

「これまでの経験から考えても、笑顔が増えれば増えるほど、効率がもっと良くなるんだ」

「だからチーム一丸であの結果を獲得して、皆の肩の荷を下ろすことができたのを、僕も嬉しく思ってるよ」

「僕らは全員で戦っていて、マシンから全てを引き出すことに全力で取り組んでいるから、この事でアプローチが何もかも変わるとは思っていないけどね」

「確かに今年スタートの時に期待していた程には、パフォーマンスを発揮できていないようにチームも感じていたとは思う」

「でもこうして進歩や進化を実感することができたという事実から、チーム内での考え方や自信みたいな所で、前進するための何かが動き出していると思う」

 なおガスリーはマシンのアップデートや最適化に向けた理解の深まりによって、今季マシンA523に真の改善が見られたと語っている。

「とても多くのパラメーターが影響してくるんだ」

「マイアミで新パーツを持ち込んでいたし、(中止になった)イモラで用意していたパーツをモナコで使用して、全体的にパフォーマンスが向上したんだ」

「クルマの何が良いのか、何がそんなに良くないのかについて、理解がより深まっているんだ」

「バクー(アゼルバイジャン)の時は、間違いなく素晴らしくはなかった。でも同時にパッケージについてより理解を深めて、モナコに向けて別の決断を下すことができた。それが、最終的にモナコでの結果に繋がっていたと思う」

「週末ごとに、僕らはより強力なパッケージを持ち、一貫性や信頼性、堅牢さが良くなっていると思うよ」

 またオコンはモナコGPでの結果が、それまでフラストレーションを抱えていたチームにとって、大きな後押しとなってくれるだろうと語っている。

「シーズン立ち上がりに関しては、僕らも満足できていなかったのは明らかだったからね」と、オコンは言う。

「苦戦していたし、求めているような大量のポイントも獲得できていなかった」

「でも信じることは絶対にやめず、クルマをできる限り強くするためにやるべきことをやっていた。皆がこういった結果を出すために最大限の努力をしていたんだ」

「先週末の結果はチーム皆にとってそれだけの価値のあるものだった」

「ハードワークが報われたし、僕らはあそこまで行けるということを示してくれた。それに、この結果を味わったことで、皆にもっと頑張り続けようという気持ちを湧き起こさせてくれたんだ」

「いつでもこんな結果を狙っているし、(モナコの表彰台は)今シーズンたくさんあるうちの1回目になってくれることを願っている。もちろん、そうなると予言しているわけじゃないよ」

「ローラン・ロッシの計画を僕は信頼しているし、(ルノーCEOの)ルカ・デ・メオを信頼している。彼らはとても優秀な人物だし、彼らの100レース計画も完全に信じているよ」