F1第8戦スペインGPの初日を最速で終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、新しいコースレイアウトにかなりの好評価を与えている。

 今年のスペインGPは、舞台となるカタルニア・サーキットのレイアウトが変更された。ターン13〜15のシケインを廃止し、2006年まで使用されていた高速コーナーが復活したのだ。

 この変更で、低速シケインに向けて減速するのではなく、ふたつの連続した高速コーナーでラップを終えることになる。これによりメインストレートでより多くの接近戦を演出し、オーバーテイクを促進することが期待されている。

 この変更がレースにおけるスペクタクルにどう影響を与えてくるかは、まだ分からない。ただレッドブルのフェルスタッペンは、ライバルを追いかけやすくなったと語るなど、レイアウト変更の効果があることを示唆している。

「ドライビングがうんと楽しくなったよ。基本的にF1マシンは高速の方が良いフィーリングだから、僕としても(新レイアウトの)最終2コーナーはよりドライビングしやすい」

 フェルスタッペンはそう語る。

「何台かクルマを追いかけても見たんだけど、あそこでもしっかりと大丈夫みたいだった。オーバーテイクにもポジティブな意味で驚かされたし、全体的に良い1日だったと思う。マシンも凄く良いウィンドウに入っていたしね」

 メルセデスのジョージ・ラッセルも新しいコースレイアウトにはかなり満足しているようだ。

「新バージョンのバルセロナ・サーキットを走り回るのは楽しかったよ」と、ラッセルは言う。

「もしかすると、F1で最悪のコーナーのひとつから、最高のコーナーのひとつになったかもしれない。つまり本当に楽しかったってことだ」

 また彼のチームメイトであるルイス・ハミルトンも、新レイアウトを褒めちぎっている。

「素晴らしいよ。かなり高速化している。僕はこれまでの小さなシケインよりも、こっちのほうが好きだ。ずっと楽しいんだ」

「あのエリアで他のドライバーを追いかけてはいないから、レースでどうなってくるかは分からない。でも、(タイヤの)デグラデーションに厳しくなってくるのは間違いないだろう」