アルファタウリの角田裕毅は、F1スペインGPの予選で15位。Q2敗退となった。角田はQ2のアタックについて、Q3に進出するため、限界ギリギリのアタックを行なったという。

 角田は予選Q1で全車の先陣を切ってコースイン。しかし当時はコース上に雨が降り始めており、濡れた箇所が複数ある状態。角田はその濡れた箇所に足を取られてスピンし、タイヤを痛めてしまう。

 タイヤを履き替えてコースインした角田だったが、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がスピンしたことで赤旗中断。さらにタイヤを履き替えてアタックしたもののタイムが上がらず、4セット目の新品ソフトタイヤまで投入。14番手でQ2進出を果たした。

 ただQ1で4セットのソフトタイヤを使ったことで、新品ソフトタイヤの残りゼロの状態でQ2に挑むことになった。厳しい状況であることは間違いないものの、なんとかQ3に進むべくアタックを行なったという。最後のアタックでは渾身の走りを披露したものの、これがトラックリミット違反を取られてしまい抹消。結局Q2最下位の15番手で予選を終えることになった。

「チームはいい仕事をしてくれました。僕のアタックも、良かったと思います」

 角田は予選後、チームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。

「でも僕はコースの外に出てしまうというミスを犯し、そして僕のタイムは抹消されてしまいました。自分自身に苛立っています」

「Q3に進出するためには、全力を尽くさなきゃいけないことは分かっていました。だから、後悔はないです。でも同時に、Q3進出まではあとほんの僅かでした」

「コンディションは、路面が湿った状態からドライまで、非常に難しいモノでしたが、興味深いものでした」

 角田は、決勝への見通しは厳しいとしながらも、入賞の可能性を高めるために全力を尽くすと語った。

「明日への期待はそれほど高くないです。でも、どんなことだって起きる可能性があります。ポイント獲得のチャンスを最大限に高めるために、あらゆるシナリオに備えるつもりです」