富士スピードウェイで今季2度目のスーパーGT公式テストがスタート。3月23日に行なわれた初日の午前セッションは雨となり、36号車au TOM'S GR Supraが最速タイムを記録した。

 先週の岡山テストは2日目がウエットコンディションとなり、ドライバーなど関係者がドライコンディションでの走行を望んでいた富士テストだが、初日はまたも雨に見舞われた。気温も5℃前後といういてつく寒さの中、9時にセッションが開始された。

 セッション序盤は雨量も多かったが、開始30分ごろには収まり、路面コンディションは改善されていった。速さを見せたのは岡山テストでも絶好調だった36号車au TOM'Sの坪井翔で、トップタイムを次々更新し、1分36秒174までタイムをあげた。1時間半が経過する頃にはダンプ路面となり、ヨコハマタイヤを履く24号車リアライズコーポレーションADVAN Zの松田次生が16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTに次ぐ3番手に浮上してきた。

 セッション残り1時間となった11時頃には再び雨量が増え、ストレートを通過するマシンからも水飛沫が大きく上がるように。そんな中、今回が公式テスト初参加となる45号車PONOS FERRARI 296のリル・ワドゥーがコカ・コーラコーナー手前でコントロールを乱してクラッシュ。セッションは11時09分に赤旗中断となった。

 45号車PONOSは前からバリアに激突したため、フロント部分が大破。ワドゥーは自力で立ってストレッチャーに乗る様子が目撃されており、無事なようだ。

 セッションはこの赤旗をもって終了。GT500クラスは36号車au TOM'S、14号車ENEOS X PRIME GR Supra、16号車ARTAというトップ3に。GT300クラスのトップ3は9号車PACIFIC ぶいすぽっ NAC AMG、88号車JLOC、6号車VELOREX FERRARI 296 GT3となった。

 なお、午後には岡山テストと同様に模擬予選が実施される予定だ。