キック・ザウバーは今週末のF1エミリア・ロマーニャGPに向け、”重要な”アップデートを投入。チーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラビはこのアップデートにより、今季初入賞できることを期待したいと語った。

 キック・ザウバーは今季ここまで1ポイントも獲得できておらず、コンストラクターズランキング最下位に沈んでいる。”同じ”中団グループの一角であると目されていたRBは既に19ポイントを手にしており、大きな差をつけられてしまっている。

 ただ全くパフォーマンスがなかったわけではない。開幕直後は、バルテリ・ボッタスや周冠宇が、入賞を狙えそうな位置を走ることもあった。しかし、今季から投入された新しいピットストップ用の装置に不具合が頻発し、多くのポジションを落としてしまうという事例も少なくはなかったのだ。

 ただその間にライバルが進歩。先日行なわれたF1マイアミGPではピットストップのトラブルはなかったものの、ライバルにプレッシャーをかけられるようなパフォーマンスを発揮できなかった。

 今週末のエミリア・ロマーニャGPには、重要なアップデートを投入する。この出来が、今後数戦の結果を左右することになるだろうと、アルンニ・ブラビ代表は語る。

「イモラには重要なアップデートを持ち込む予定だ」

 そうアルンニ・ブラビ代表は言う。

「ピットストップに関することだけではないが、ピットストップの問題を解決するために、全ての新しいパーツを用意するつもりだ」

「今週投入するアップデートは、素晴らしいモノだ。ファクトリーのチームが、たゆまぬ努力を続けてきた証拠だと思う。中団グループがどれだけ僅差の戦いか、そしてQ2で脱落するか、それともQ3に進めるかというところのタイム差が1/100秒しかないという時も見てきた」

「我々の目標は、これまで以上に、起こりうるチャンスを捉える準備をし、それを最大限に活用して前に進むことだ」

 アルンニ・ブラビ代表は、このアップデートが今後しばらくの間のチームの運勢を決めるモノになるだろうと語った。

「このアップデートが、今後の3〜4レース、そしてポイントを獲得できるかどうかを決めるモノになると思う」