第108回インディ500のプラクティス2日目が行なわれ、チーム・ペンスキーのスコット・マクログリンがトップとなった。

 雨に見舞われ、わずか23分しか走行できなかったプラクティス初日に続き、この日も雨の影響は避けられなかった。

 12時からスタートする予定だったプラクティスを、初日の走行不足を受けて午前10時からに延長していたものの、一晩中雨が続いたことから、午後3時5分まで走行開始が遅れたのだ。

 セッションがスタートしてからは、34台のマシンが懸命に走行を重ねた。走行開始からおよそ40分後、マクログリンがうまくトウ(スリップストリーム)を使い、229.493mph(369.333km/h)でリーダーボードのトップに躍り出た。

 その数分後、2018年のインディ500ウイナーであるウィル・パワーが、チームメイトから0.1246秒差の2番手につけた。

 ペンスキーは昨年のインディ500を制したジョセフ・ニューガーデンも4番手と好位置。ホンダ勢のトップはアンドレッティ・グローバルのコルトン・ハータで3番手だ。

 2021年のNASCARカップ・シリーズ・チャンピオンであり、同日に行なわれるインディ500とNASCARのシャーロット600両方を戦う”ザ・ダブル”に挑戦するカイル・ラーソン(アロー・マクラーレン)は、ようやくまともに周回することができ、54周で15番手となった。

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、0.7487秒差の17番手に終わったが、トウ無しでは221.219mph(356.018km/h)で最速となった。

 午後6時に雨が降り出し、この日の走行は終了。16日は降水確率は低めの予報が出ているが、ターボのブースト圧があがるファスト・フライデーと予選1日目の土曜日は雨マークの予報となっているのが気になるところだ。