2024年シーズンのF1はヨーロッパラウンドに突入し、イモラ・サーキットでエミリア・ロマーニャGPが開催される。当然レッドブルのマックス・フェルスタッペンもこちらに参戦するが、彼は同じ週末にバーチャルで開催されるニュルブルクリンク24時間レースにも出場予定だ。スケジュールをどのように両立させるか、フェルスタッペンが説明した。

 数日前、フェルスタッペンは自身がドライバーを務めるシミュレータレーシングチーム“Team Redline”の配信に参加した際、F1と同じ週末に開催されるiRacingのニュル24時間レースへの参戦を熱望していることを明かした。

 F1エミリア・ロマーニャGPの木曜日、フェルスタッペンはニュル24時間レースへの参加はまだ確定していないものの、どちらのレースもこなせるはずだと考えていると明かした。

 フェルスタッペンは新しいシミュレータを導入し、F1ヨーロッパラウンドに持ち込んでいる。3人とチームメイトと一緒に走る耐久レースの特性上、他の仕事に妨げられなければ、シミュレータを介してニュル24時間レースのスティントを担当できるようだ。

 そしてiRacingのニュル24時間レースは土曜日にスタートし、日曜日にチェッカーを迎えるため、フェルスタッペンはF1だけでなく、シミュレータレースにも参戦するチャンスが残ると語った。

「24時間レースには、マシンには4人が乗ると思う。でももちろん、時間があまりないんだ」とフェルスタッペンは言う。

「土曜日の夜と日曜日の朝……僕がやるなら、2〜4時間の間かな。僕らのタイムがどうなるかにもよるけどね」

「もちろん、十分に休んで日曜日をスタートするために、定時にベッドへ入り、睡眠時間を確保しなければならない。土曜日の夜に何をするかは人それぞれだ。ディナーを食べに行ったり、クレイジーなことをしたり……僕の自由な時間だし、何がOKで何がNGなのかを自分で見極めるのがプロだと思う」

 またフェルスタッペンは、バーチャルのニュル24時間レース参戦の意志を表明したことで、エミリア・ロマーニャGPで批判材料として槍玉に挙げられる可能性があるというのは承知の上だと語った。

 フェルスタッペンは以前もグランプリ週末にシムレースをしていたことがあるとして、レッドブルでの本業にも集中していると説明した。

「(決勝で何かが起これば)彼らはそう言うだろうね。いずれにせよ僕には関係ないことだ」とフェルスタッペンは言う。

「さっきも言ったように、何ができて何ができないか、僕は十分にプロフェッショナルだと思う。ベッドに入らず眠らなければ、日曜日のレースには良くない。でも長年の経験で、何をすべきか分かっていると思う」

「僕はいつもそうしているんだ。ここ数戦はゲームもしている。どれもあまり重要じゃない。僕がその話をしなかったから、みんなそのことを話題にしない。今回は話したけどね」

 iRacingのニュル24時間レースは、リアルのレースから2週間前の開催となり、GT3車両、GT4車両、TCR車両の他、ポルシェGT3カップカーも参戦。フェルスタッペンは2021年にTeam Redlineと共にこのレースを制したことがある。