FIA F2選手権第4戦の予選がイモラ・サーキットで行なわれ、ガブリエル・ボルトレト(インヴィクタ・レーシング)がポールポジションを獲得した。

 3月下旬の前戦メルボルンから2ヵ月弱のインターバルを経ての開催となった今回のイモラ。その間にはバルセロナのカタルニア・サーキットで2日間のインシーズンテストも行なわれた。

 FIA F3の予選終了が遅くなったことで、予定より5分遅れで30分間のF2予選がスタートした。

 セッション前半、各車が最初のアタックを終えた段階から僅差のトップ争いが展開され、トップは1分28秒044をマークしたボルトレト。5番手のオリバー・ベアマン(プレマ)までが0.2秒差以内という状態だった。

 これを2度目のアタックで上回ったのがゼイン・マローニ(ローディン)。1分28秒010でトップに立ったが、ポルトレトも負けじとタイム更新。1分27秒739にトップタイムを塗り替えた。

 各車が2〜3度のアタックを終えるとピットイン。タイヤを履き替えセッション後半に備えた。宮田も、自己ベストペースのラップを中断する形でピットイン。この時点で18番手だった。

 残り12分ごろから、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)を先頭に続々とコースイン。入念にタイヤを温め、アタックに向かった。

 宮田は最初のアタックで9番手に浮上するが、その後も各車が続々とタイム更新。ベアマンが1分27秒111を叩き出し、タイムシートのトップに立った。

 ベアマンはこのタイムで目一杯か、ピットに戻るものの、ボルトレトがセクター1で全体ベストを更新し、ベアマンを上回る1分27秒056をマーク。ポールポジションの座を譲らなかった。

 結局、ボルトレトのタイムを上回るドライバーは現れず、ポールポジションを獲得。2番手ベアマン、3番手ハジャー、4番手アントニオ・キミ・アントネッリ(プレマ)という並びとなった。

 しかし走行終了後、ベアマンとアントネッリのトラックリミット違反によるタイム抹消が決定。それぞれ16番手、18番手までポジションを落とした。

 結果ポールのボルトレトは変わらず、2番手ハジャー、3番手ジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)というトップ3の並びとなった。

 宮田はセッション終了ギリギリまでアタックを続け、1分28秒050を記録。タイム抹消を受けたドライバーが複数いたためポジションも上がり、12番手で予選を終えた。

 なお土曜日のスプリントレースでは上位10台がリバースグリッドとなるため、予選10番手だったフランコ・コラピント(MPモータースポーツ)がポールポジションからスタートすることになる。