F1モナコGPの決勝レースを、RBの角田裕毅は8位フィニッシュ。これで角田は直近6戦中5戦で入賞を果たしたことになり、獲得ポイントも19に伸ばした。

 今回のレースについて角田は、ペースを落として走ることを強いられたため苛立たしかったと明かしつつ、入賞という結果と喜んだ。

 今年のモナコは、例年になく難しいレースになった。1周目に大クラッシュが起きたことで、いきなり赤旗中断。ここでタイヤ交換義務を消化することが許されているため、多くのマシンが残り77周をタイヤ無交換で走り切らざるを得なかった。

 角田もその戦略を取り、ペースを落としに落とした。結果的に上位の7台に周回遅れとされてしまったものの、執拗に迫るアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抑え続けた。

「非常に長いレースでした。計画していた戦略を守る必要がありました。少し苛立ちましたが、落ち着いてペースをコントロールしました」

 角田はそう語る。

「僕らはそれを、最大限に活用できたと思います。タイヤとペースをうまくマネジメントし、どんな状況にも備えていました」

 そしてレース終盤、角田には「ペースを上げてもOK」というお許しが出る。このメッセージを受けた角田は、それまで1分20秒台だったペースを一気に1分14秒台まで上げ、あっという間にアルボンを置き去りに。結局14秒の差をつけてフィニッシュした。

「最後の数周は、本当に楽しかったですよ」

 角田はそう振り返る。

「その時、あまり欲張りすぎないようにしながら、プッシュしてもいいと言われたんです。それで、チェッカーまで走れました」

「重要なのは、ポイントを獲り続けることです。チームとして、僕らは力強いレースウィークを過ごすことができました。とてもポジティブなことです」

「チームの皆んなも、よくやってくれました。彼らも、この結果に値すると思います」