TOYOTA GAZOO Racingは2024年のル・マン24時間レースで、7号車が2位、8号車が5位でフィニッシュした。共に後方グリッドからのスタートにもかかわらず総合優勝争いに絡んだが、ドライバーたちは様々なアクシデントによって優勝を逃したと指摘した。

 骨折したマイク・コンウェイの代役として、小林可夢偉とニック・デ・フリーズと共に7号車をドライブしたホセ・マリア・ロペスは、2度のパンクと2度のエンジントラブルが決定的な要因になったと話した。

「タラレバの話はしたくないけど、僕たちには勝てるだけの速さがあった」

「カムイはエンジントラブルに見舞われたし、僕の最終スティントでも(エンジントラブルが)あった。それから2度のパンク(による緊急ピットイン)があったんだ」

 これまでにもトヨタのドライバーとして何度もル・マンを戦ってきたロペスだが、今回のレースが最も厳しいものになったと感じており、「これまでで一番スムーズにいかなかったレースなのは確かだ」と言う。

 またロペスは、フェラーリ50号車を追いかけていたレース終盤、ダンロップシケインでスピンする場面があった。しかし彼は、そのスピンによるタイムロスがレースを決定づけたわけではないと主張した。ロペス曰く、フェラーリを駆るニクラス・ニールセンは「最後までクルージングしていた」ため、どのみち捉えることはできなかったのではないかとのことだ。

 一方でセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮がドライブした8号車は、残り2時間でハートレーが乗っている際、ミュルサンヌでフェラーリ51号車のアレッサンドロ・ピエール・グイディに接触された。7号車より前でレースをしていた彼らは、40秒ほどをロスしたこの接触が勝利を逃した決定的瞬間だと考えており、ブエミも「あの接触によるスピンがなければレースに勝てていた」と話している。

 またハートレーも、スピンによって「基本的に最後の数時間は優勝争いから脱落してしまった」としている。そしてそれ以外にもブエミは、イエローフラッグが提示された区間に80km/hの速度制限が設けられる“スローゾーン”もレース結果に影響を与えたのではとほのめかした。

 トヨタのテクニカルディレクターであるデビッド・フローリーは、小林が乗る7号車に起きたエンジントラブルについて、センサーに問題があったと説明。チームはその問題を解決できたと話していた。

 またロペスのドライブ時に起こった2度目のトラブルについては、「コミュニケーションエラー」のようだ。設定が間違ったものになっていたことから、チームはフェラーリのニールセンを追いかけるロペスに対して、セッティングの変更を指示しなければならなかったという。