今年の7月11日から14日にかけて開催される恒例のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。このイベントには毎年、豪華な面々が名を連ねるが、今年はマックス・フェルスタッペンが初めて参加することとなった。

 現F1世界チャンピオンがグッドウッドに参加するのは、イベント史上初めてのことだ。

 フェルスタッペンは最終日14日(日)に、2021年に自身初のF1タイトルを獲得した際のレッドブル・ホンダRB16Bでグッドウッドの丘を駆け上がる予定だ。

 今年のグッドウッドにレッドブルは7台のF1マシンを持ち込む予定で、フェルスタッペンのチームメイトであるセルジオ・ペレスは2023年のRB19をドライブ。また、1990年代にF3000で活躍し、現在はレッドブルのチーム代表兼CEOを務めるクリスチャン・ホーナーも2012年のRB8で再びステアリングを握る。

 なお、かつてレッドブルに所属し現在はRBからF1に参戦するダニエル・リカルド、元レッドブルドライバーのデビッド・クルサードやマーク・ウェーバー、クリスチャン・クリエンが、チーム初年度のRB1を含むマシンをドライブする予定だ。

 そして今年のグッドウッドでは、レッドブルから市販ハイパーカーRB17が登場予定。数々のF1チャンピオンマシンを手掛け、レッドブルではチーフテクニカルオフィサーを務めてきたエイドリアン・ニューウェイが開発を主導したクルマとあり、大きな注目を集めている。

 ニューウェイは2025年3月をもってレッドブルを退団することが決まっており、RB17はニューウェイがレッドブルで最後に手掛けるマシンということになる。

「31年の歴史の中で、フェスティバル・オブ・スピードが、これほどの規模でF1チームを称えるのは初めてのことだ」とイベント創設者であるリッチモンド公爵は語った。

「現役ドライバーはもちろんのこと、世界チャンピオンに輝いたドライバー、CEO兼チーム代表、そして多くのチームのヒーローたちが参加することは素晴らしい」

「グッドウッドで開催されるモータースポーツイベントは、常にファンがアクセスし易いことを誇りとしてきたが、レッドブル・レーシングがこの輝かしいドライバーとマシンを集結させることで、我々の願いを叶えてくれたのを嬉しく思う」

 レッドブル以外にも、今年はフェラーリ、メルセデス、マクラーレン、アルピーヌ、ウイリアムズがグッドウッドに参加予定だ。

 ウイリアムズからはドライバーのアレクサンダー・アルボンとローガン・サージェントだけでなく、チーム代表のジェームス・ボウルズがグッドウッドで出走予定だ。

 マクラーレンからは、エマーソン・フィッティパルディが1974年に自身がF1タイトルを獲得した際のM23を、ブルーノ・セナは叔父にあたるアイルトン・セナが1991年にチャンピオンに輝いたMP4/6をドライブする。

 今年はアイルトン・セナが1994年にイモラで亡くなってから30周年。また、マクラーレンが初のF1タイトルを獲得し、同年のインディ500を制してから50周年だ。

 グッドウッドの週末には、このインディ500で優勝したジョニー・ラザフォードのM16C/Dがマクラーレンのガレージに展示される。