アンドレッティ・グローバルのロブ・エドワーズCOOは、現在3台で戦っているインディカーの体制を拡大する考えはないと語った。

 こうした話題が出たのは、テオ・プルシェールの存在が理由だ。彼は2週間ほど前にアロー・マクラーレンのシートを失ったが、彼を支援するザウバーが2025年に向けて彼のためにインディカーのシートを探しているからだ。

 プルシェールは今季、TEAM IMPULと契約してスーパーフォーミュラの開幕戦を走ったが、負傷したデビッド・マルーカスの代役としてインディカーに出場し、印象的な走りを披露。その後アロー・マクラーレンと今季残りのレース(インディ500を除く)を走る契約を交わしていた。

 代役を含め計5レースに出場したプルシェールだったが、第8戦ラグナセカを前にマクラーレンはライアン・シーゲルの起用を発表。プルシェールは突然シートを失うことになった。

 プルシェールをバックアップしてきたザウバーF1チーム代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは先週motorsport.comに対し、引き続きプルシェールをインディカーで戦わせたい意向があることを認め、今季残りの9戦や来季に向けてシートを探していることを明らかにした。

 どのチームにその余地があるのか注目を集めているが、特にアンドレッティ・グローバルはF1への参戦も視野に入れているため、ザウバーとローン契約を結び、プルシェールを4人目のドライバーとして今季の残りのレースに加えるかもしれないと見られていた。

 しかしエドワーズCOOは、プルシェールのインディカーへの適応を称賛しながらも、4台体制から3台に縮小したばかりであることもあって、そうした考えはないと語った。

「いいや、彼は確かに我々が高く評価しているドライバーだが、我々は3台体制を変えるつもりはない」

「我々はそれが実を結び、我々の望む方向に向かっていると考えている。今のところ、それを薄める理由はない」

 エドワーズはプルシェールの現状に同情しながらも、彼が再びグリッドにつくチャンスは十分にあると考えているという。

「彼は出場したレースでとてもいい仕事をしたと思う」

「彼が辛抱強く頑張れば、またチャンスが巡ってくるはずだ」