バランスに苦しんだレッドブル、ふたつの転換点。アメリカGPで投入のアップデートが復活のキモ

motorsport.com 日本版1/23(木)17:21

バランスに苦しんだレッドブル、ふたつの転換点。アメリカGPで投入のアップデートが復活のキモ

バランスに苦しんだレッドブル、ふたつの転換点。アメリカGPで投入のアップデートが復活のキモ

 レッドブルは、マシンの開発がうまくいかず苦しんだ2024年シーズンについて、アメリカGPで投入したフロアのアップデートはマシンのポテンシャルを犠牲にするものだったものの、相関性とバランスの問題の多くが取り除かれたと明かした。

 レッドブルの2024年マシンであるRB20の開発方針は、ヨーロッパラウンド終盤に問題を抱え、9月初めのモンツァでは6位と8位という難しい結果に終わった。

 そのためマックス・フェルスタッペンは翌週のアゼルバイジャンGPで、レッドブルはパフォーマンスの低下を抑えるべく、予定されていた開発計画を”ゴミ箱行き”にすると発言したほどだ。

 テクニカルディレクターのピエール・ワシェ曰く、さらにその1ヵ月後にアメリカGPで投入されたアップデートが遅れを取り戻すための歯車を動かしたという。

 このアップデートにより、レッドブルが認識していたRB20の究極的なパフォーマンス上限は引き下げられたものの、より即座に利用可能なパフォーマンスを発揮できるようになったとワシェは説明する。

 FIAがイベント前に発行するテクニカルドキュメントの中で、各チームがその週末に導入した新しいパーツを説明する際、そのフロアアップデートの重要性はあまり強調されていなかったが、レッドブルにとっては大きな意味を持っていたのだ。



「我々はフロアを改良し、相関性の問題を取り除くことができた」

 ワシェはそうmotorsport.comに語った。



「クルマ全体のポテンシャルはロスしたが、相関性と多くのバランス特性を大幅に改善した」

「しかし前にも言ったように、まだ十分ではなかった。パッケージは我々が望んでいた通りのものだった。エアロ部門はとてもいい仕事をしてくれた」

「問題点の理解が正しく、正しい方向に進んだということだ。すべてを修正したという意味ではないが、少なくともバランス特性はかなり改善された」

「FIAの文書は、変更した形状やパーツに適用されるだけで、特性や変更によって得られるダウンフォースポイント数(ダウンフォース量)を意味するものではないんだ」

「アップデートのパッケージがより大きくなっている。他の人たちが何をしているか分からないが、我々は真実を話している。フロアを変更し、荷重の面で大きな違いがあることを発見した。そして風洞との相関性が大きく改善された」

 ワシェは、以前ならフェルスタッペンはドライビングでバランスの問題を軽減することができたものの、ローダウンフォースのモンツァでは誤魔化しが効かず、RB20の真の問題が露呈したと説明した。

 ワシェは、レッドブルがシーズン終盤に向けて正しい方向に進み始めるために難しい週末に耐えたことは 「ポジティブ」だったと感じている。

「バランスの問題を抱えているのは明らかだった。それからダウンフォースを減らしていくと、ラップタイムへの影響という点でドライバーのフィーリングよりも根本的なバランスがより支配的となるのは明らかだと思う」

「マックスのようなドライバーは特にそうだ。彼はその才能でバランスの問題をかなり取り除くことができる」

「ローダウンフォースのサーキットでは、ドライバーがバランスの問題にフィルターをかけられる可能性が低くなるのは明らかだ」

「ある意味、あの週末は我々にとって非常にポジティブだった」

 フェルスタッペンの”ゴミ箱”発言とは裏腹に、ワシェはレッドブルが直面していたバランス問題に「すでに取り組んでいた」と主張し、オースティンはその成果を証明したにすぎないと付け加えた。

 シーズン序盤は支配的な強さを見せたレッドブル。開発で躓いた原因を解明し、しっかりと消化できているかどうかが2025年のパフォーマンスも大きく左右するはずだ。

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