英リングフィールド競馬場で現地11日にリステッドのオークストライアルフィリーズステークス(3歳牝馬、芝11.5ハロン)が行われ、5馬身ほどのリードを奪って飛ばす3番人気のユーゴットトゥミーが、直線でも一杯に粘り込んで逃げ切りに成功した。

 直線入口で先頭から10馬身余り離れた最後方の2番人気ルビーズアーレッドが急追して1/2馬身差の2着、道中4番手追走の1番人気ダニエルはさらに1馬身差の3着に敗れた。

 ユーゴットトゥミーはR.ベケット調教師が管理するナサニエル産駒で、昨年9月6日にケンプトン競馬場のオールウェザー8ハロンでデビュー勝ち。11月に芝8ハロンのリステッドで5着に敗れ、今回は半年ぶりの3歳初戦だった。これで通算3戦2勝としている。

 英競馬メディア『attheraces.com』は上位馬の関係者コメントを掲載し、ユーゴットトゥミーのH.クラウチ騎手は「そんなに速く行くつもりはなかったけど、彼女は前向きなところがあって逆らうと10倍悪くなる。行く気に任せなければならなくて、それが上手くいった」と振り返った。

 レースの内容に対する大手ブックメーカーの評価は分かれ、オークスにおける前売りオッズに関して『パディパワー』は2着に猛然と追い込んだルビーズアーレッドを17倍から11倍とした一方、『コーラル』はユーゴットトゥミーを13倍、ルビーズアーレッドを15倍とした。

 なお、A.オブライエン厩舎のルビーズアーレッドについて、クールモアUKのK.バックリー氏は「ライアン(ムーア騎手)は坂を上手く下らせることができず遠回りすることになったと言っていたが、彼女にとっては新たな経験だし十分だよ」と手応えを口にしている。