プリークネスステークスを制したシーズザグレイの二冠挑戦が決定し、現地21日に米競馬メディア『bloodhorse.com』が同馬を管理するD.ルーカス調教師のコメントを報じた。

 ルーカス師は「我々はベルモントに参戦するつもりだ。彼は驚くほどの回復でグレートだよ」と二冠挑戦を宣言。シーズザグレイはプリークネスSが行われたピムリコ競馬場から自厩舎のあるチャーチルダウンズ競馬場に20日の午後3時頃に到着し、輸送も何ら問題はなく、調教に戻る準備ができているという。

 今後についてルーカス師は「2回ほど追い切るかもしれない。成り行きに応じて決める」「1日ずつ様子を見ながらだ」と話している。

 ベルモントSにはケンタッキーダービーで2着惜敗のシエラレオーネ、2歳王者フィアースネスも参戦すると見られている。KYダービー馬ミスティックダンも20日に舞台のサラトガ競馬場入りしており、まだ決定はされていないものの出走の可能性がある。

 仮にミスティックダンが出走すれば、プリークネスSで敗れたKYダービー馬が、ベルモントSにも参戦するのは2013年のオーブ以来。ルーカス師が管理したプリークネスSの覇者オックスボウとオーブは、ベルモントSでパレスマリスの前に敗れた。

 ルーカス師は「3つ(三冠戦)の中で最高のレースになるのではないかな」「フレッシュで質の高い馬が参加するなら、それは本当に、本当にいいレースになるさ」と至って前向きに話している。