休息日前日はラクイラからフォリーニョまで139kmの平坦ステージ。いくつかの起伏と4級峠が待ち受ける。アクチュアルスタートが切られると連日逃げに乗っているシモン・ペロー(アンドローニジョカトリ・シデルメク)、ウンベルト・マレンゴ(バルディアーニCSFファイザネ)、サムエーレ・リーヴィ(エオーロ・コメタ)、タコ・ファンデルホールン(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)の4選手が飛び出し、コービー・ホーセンス(ロット・スーダル)が追いついて5選手での先頭グループとなった。

メイン集団はスプリンターを抱えるチームが牽引役を1人づつ出し、2分半程度のタイム差で追いかける。最初の1時間の平均時速は39.2km/hとゆったりペースだった。中間スプリントポイントはペローがロングアタックで狙いに行くもリーヴィが先頭通過、そのあと踏切で停止を余儀なくされ、メイン集団とのタイム差が1分縮まってしまった。

残り距離58km、無印峠の下りでボーラ・ハンスグローエが集団先頭に出て牽引を開始、立ちはだかる無印峠と4級峠をハイペースで上り先行する5選手を吸収し、ペーター・サガンのためにライバルスプリンターのジャコモ・ニッツォーロ(チーム クベカ・アソス)、ディラン・フルーネウェーヘン(ユンボ・ヴィスマ)、ティム・メルリール(アルペシン・フェニックス)、アンドレア・パスクアロン(アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ)らを置き去りにした。

ボーナスタイムのつく中間スプリントポイントでは総合2位のレムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)が獲りに動き、マリア・ローザ着用のエガン・ベルナル(イネオス グレナディアーズ)もそれに応じ白熱のスプリント勝負が繰り広げられた。ジョナタン・ナルバエス(イネオス グレナディアーズ)がポイント潰し目的の先頭通過で3秒、エヴェネプールが2秒、ベルナルが1秒を獲得している。

ラスト10kmを切ると、各チームの位置取りで緊張感が高まった状態で市内へと入る。ボーラ・ハンスグローエ、チームDSM、ドゥクーニンク・クイックステップのトレインがかわるがわる先頭を牽引。フラムルージュをボーラ・ハンスグローエの隊列が先頭でくぐると、左コーナーでマックス・カンター(チームDSM)が単独落車。複雑なレイアウトで先頭グループは15人程度にまで数を減らし、フアン・モラノ(UAEチームエミレーツ)のリードアウトにサガンが飛び乗り番手にフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)、そのままサガンはペダルを踏み続けみごと1着フィニッシュ、ポイント賞首位へ。総合勢も同タイム集団フィニッシュしている。

「チームみんなの働きに感謝したい。上りでは本調子ではなかったけどゴールまでこれて、いい形で勝つことができて嬉しい」サガン、勝利後インタビュー

第10ステージ結果
1 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)in 03h 10' 56''
2 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ),,
3 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション),,
4 ステファノ・オルダーニ(イタリア/ロット・スーダル),,
5 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー/アルペシン・フェニックス),,
6 ドリース・デボント(ベルギー/アルペシン・フェニックス),,
7 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア/AG2Rシトロエンチーム),,
8 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ),,
9 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア/コフィディス),,
10 フアン・モラノ(コロンビア/UAEチームエミレーツ),,
・・・
61 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス),,

個人総合順位
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 38h 30' 17''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 14''
3 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00' 22''
4 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/トレック・セガフレード)+ 00' 37''
5 アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー/グルパマFDJ)+ 00' 44''
6 ヒュー・カーシー(イギリス/EFエデュケーション・NIPPO)+ 00' 45''
7 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 46''
8 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00' 52''
9 サイモン・イェーツ(イギリス/バイクエクスチェンジ)+ 00' 56''
10 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア/UAEチームエミレーツ)+ 01' 02''
・・・
89 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 01h 00' 52''

ポイント賞
1 ペーター・サガン(スロバキア/ボーラ・ハンスグローエ)108 Pts
2 フェルナンド・ガビリア(コロンビア/UAEチームエミレーツ)91 Pts
3 ダヴィデ・チモライ(イタリア/イスラエル・スタートアップネイション)91 Pts

山岳賞
1 ジョフリー・ブシャール(フランス/AG2Rシトロエンチーム)51 Pts
2 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)48 Pts
3 ジーノ・マーダー(スイス/バーレーン・ヴィクトリアス)44 Pts

ヤングライダー賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)in 38h 30' 17''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00' 14''
3 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ・プレミアテック)+ 00' 22''

チーム総合順位
1 イネオス グレナディアーズ(イギリス)in 115h 34' 02''
2 チーム バイクエクスチェンジ(オーストラリア)+ 03' 26''
3 トレック・セガフレード(アメリカ)+ 05' 47''


第11ステージ 5月19日(水)午後7:45 - 深夜1:00/J SPORTS 4
[区間] ペルージャ > モンタルチーノ 162km/目には楽しく脚には恐ろしいグラベル大戦

■コースの特徴
1度目の休息日を明け、3週間の戦いのちょうど真ん中のステージは、目には楽しく脚には恐ろしいグラベル大戦。トスカーナの美しき丘陵地帯と、ストラーデ・ビアンケでおなじみの白い道が、間違いなく興奮の1日を演出してくれるはずだ!

古都ペルージャから走り出すと、序盤40kmはほぼフラット。ここでいわゆる「休息日ボケ」をすばやく解消せねばならない。なにしろその後50kmはアップダウンの繰り返しで、ラスト70kmでいよいよ本題に入る。

9.1km+13.5km+7.6km+5km=35.2km。すなわち通過するのは4つの未舗装セクション。2010年ジロで大雨の白い道を通過した時はわずか2セクション・14kmでしかなく、2021年の本家ストラーデ・ビアンケの未舗装路が通算63kmと考えると、つまり今区間はとてつもない難関だ。しかも2つ目のグラベルは13.5kmと極めて長く、序盤に最大16%の激勾配さえ待ち受ける。「ワインステージ」と命名されているように、そこから先は熟成型赤ワインで名高いモンタルチーノの周辺をぐるりと一回り。2つの白い道と1つの3級峠を乗り越える。

締めくくりはフィニッシュまで約1km続く上り坂。最後の250mは勾配12%にまで跳ね上がる。白い道巡りの終わりに、旧市街の細い石畳路をよじ登るのもまた、いわゆるストラーデ・ビアンケ風なのだ。

コースの特徴:宮本あさか