二刀流スターがまた1つ、“メジャー最多”を自身の経歴に書き入れた。しかし、今回の記録は、大谷翔平が素晴らしい強打者であることを証明するものではあるが、本人にとってはある種、不本意な記録であるため、達成という言葉は適当ではないのかもしれない。

現地24日に本拠地エンジェルスタジアムで行われたマリナーズ戦に2番・指名打者で先発出場した大谷は、1打数無安打4四球で試合を終え、あからさまに勝負を避けられたこの日も快音を響かせることはできなかった。これで大谷は申告敬遠を含めここ3試合で四球を11とし、3試合の四球の合計でメジャー最多記録に並んだ。

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンガー記者は、試合後に「恐ろしいオオタニが歴史的ペースで(四球により)歩いている」と題した記事を投稿し、その冒頭で、「二刀流スターのショウヘイ・オオタニは金曜の試合でMLB記録に並んだのだが、今回はシーズン終盤に差し掛かり、どれだけ多くのチームが彼に対して投球するのを避けているのかが明らかとなった」と伝えた。

今回の大谷による3試合11四球は、2016年のブライス・ハーパーによるMLB記録に並ぶものであり、記事によると、「過去50年で、3試合10四球以上を記録したのはオオタニ、ハーパー、そしてバリー・ボンズのみ」とのこと。

「さらに彼は、2000年のボンズ以来となる3試合連続3四球以上を記録し、これはアメリカン・リーグでは2000年のレイ・ダーラム以来のこととなった」とのこと。

また記事によると、3四球以上が連続した試合数のMLB記録は4試合で、これは「ベーブ・ルース(1930年)とミッキー・マントル(1957年)が記録している」とのこと。

地元紙『オレンジカウンティレジスター』も、同日付で電子版に掲載した速報記事で、この日の大谷の4四球と、ここ3試合での11四球をメイントピックとして伝えており、記事によるとジョー・マドン監督は大谷の四球について、「こういうことが起こるんだ」。

「あのチームはプレーオフ進出を目指していて、彼には自分たちを負かすようなことは許さないんだ。こっちの戦力が完全に揃えば、話は別だが、そうなるまでは、相手にプレーオフ進出の可能性がない限り、同じようなことが起こる」と述べたとのこと。

これも大打者の証しとはいえ、プレーオフ進出の望みが断たれたエンジェルスにあって、大谷は球場へ足を運ぶ(あるいはテレビ桟敷でチャンネルを合わせる)ファンにとって、ほとんど唯一のモチベーションとなっているであろうだけに、何ともやり切れない話である。