8年ぶりに沖縄で開催されたオリックス・バファローズの公式戦。オリ姫7年目の私にとっては初めての沖縄セルラースタジアム那覇での試合でした。水曜日の朝8時から昼2時まで京都でラジオをやっているので(宣伝です笑)2日目の試合の途中からでしたが、本当に行けて良かったなぁと思いながら、帰りの飛行機の中でこのコラムを書いています。

まずはやっぱり地元出身の宜保翔選手が出てきた時の、とてつもない盛り上がりを現地で体感することができた感動は鳥肌ものでした。そしてその声援に応えるかのごとく、大躍動する宜保選手。こんなにも熱くて思い切りの良い選手だということに改めて気がつけて、今までより更に宜保選手のことを応援したくなりました。

スタンドの様子全てが新鮮で、え!沖縄の人が本気で吹く指笛ってこんなに音量すごいの!?体感音量がトランペットと変わらんやん、すっごっ!まるで球場全体がお祭り会場のようです。よく飲んで楽しそうに応援されている方の多いこと!京セラドーム大阪では見かけない、唐揚げや焼鳥などの売り子さんたちや、ひときわ目立つ被り物を被ってポップコーンを売り歩くお姉さんまでいたのに、ソフトドリンクの売り子さんだけはついに見かけず、お酒が飲めない私はさんぴん茶を探すのに苦労したほどです(笑)

試合は延長12回の末、引き分け。疲れたよりも悔しいよりも「楽しい」が心の中を広く占めている、味わったことのない不思議な気持ち。今までも来なければ良かったと思った試合は一度もないのだけれど、こんな気持ちは初めてです。

夫婦ユニット「アイモコ」のモコさんとも会えて、試合後には宜保翔選手の親戚の方々、タレントのリーダーえりさん(宜保選手の叔母様)ともお話できました。

「昨日はセカンド、今日はショートの翔くんを見ることができてうれしかったさー」
「ヒットも打って!アウトになったけどよく走ったー!」
皆さんから出てくるのは明るく労う言葉ばっかり。
前日の大雨で大変だったことですらモコさんは「忘れられない試合になった」と笑顔でおっしゃっていて、なんだか心が洗われた気がしました。

そういえば、自分のこれまでの人生も振り返ると、しんどい時ほど悪いところばかりに目がいってしまって、焦って余計にドツボにハマってたな。
こうして野球を見ることができてうれしい、応援できてうれしい、元気に活躍してくれてうれしい。勝ったらみんなで喜ぼう!負けても分けても次がある「なんくるないさー!」「ちばりよー!」沖縄限定メッセージタオルにもなったこの2つの言葉。相手を思いやりながら背中を優しく押す素敵な言葉だなぁ、ここのところ必死に応援するあまり、一番大事な気持ちを忘れかけてたかもしれないなぁ、とホテルでタオルを眺めながらしみじみ。

正直言うと当初今回の一番の目的は、大好きな比嘉幹貴投手が沖縄で投げるところを現地で見たいということでした。それが叶わないと分かってから少し寂しい気持ちで向かった沖縄でしたが、そんな気持ちすら癒やされて大阪に戻って来ることができるなんて。
しんどい時に暗くなっても仕方がない、明るく前向きに、の精神を芯から理解することができた気がします。

また来年も沖縄で試合があるといいな。
出身選手全員がそろったら、一体どんなとてつもない盛り上がりになるのか想像したらわくわくが止まりません。
この旅の感謝を力に変えて、自分の仕事も頑張って、引き続きチームを応援させていただきます。

ちばりよー!オリックス・バファローズ!!

文:チキチキジョニー 石原祐美子