現地5月20日(日本時間21日)に『MLB.com』が今季MLB両リーグのMVP中間投票の結果を発表し(43人の投票者が参加)、ナショナル・リーグはドジャース打線の1・2番が、そのまま1位と2位に入った。

同サイトは投票結果を伝える記事の冒頭で、「リーグのMVP投票でチームメイトの2人が1位と2位に入ってから25年近くが経ったが(2000年ナ・リーグ:ジャイアンツのジェフ・ケントが1位、バリー・ボンズが2位)、今季はその方向へ進むことになるかもしれない」とした。

そして、「エキスパート43人による、これまでのパフォーマンスと、今後の予想に基づいた投票結果」を発表し、ナ・リーグで1位票18票を獲得して2位に入った大谷翔平について、「オオタニは右肘に受けた手術からの回復途中にあるため、今年は投球をしていないが、それもここ4年間で3度目のMVPを獲得するための力強いプレーを阻むことにはなっていない」としている。

「スーパースターのスラッガーは攻撃面でキャリア最高のスタートを切っており、打率(.353)、長打率(.658)、OPS(1.081)、安打(66)、そして塁打(123)でMLBのトップに立っており、本塁打(13)でナ・リーグ2位につけている」。

「また、彼は11盗塁をマークしており、MLBで唯一、本塁打と盗塁を2桁に乗せている選手となっている」との寸評を掲載した。

一方、同リーグで1位票を23票獲得して1位に入ったムーキー・ベッツについては、「ベッツが31歳にして、新しいポジション(遊撃手)をこなしながら、攻撃面で果たしていることは、単純に驚異的だ」とした。

その上で、「全選手で最も高いWAR 3.4に加え、打率.337、8本塁打、8盗塁、40得点、.988 OPSをマークしている」とした。

そして、「彼はチームメイトのショウヘイ・オオタニに、僅か1ポイント差で競り勝っているのだが、もし、この2人のどちらかがナ・リーグのMVPを獲得することになると、その選手は両リーグでMVPを獲得した選手として、殿堂入りしたフランク・ロビンソンに続く2人目の快挙を達成することになる」と伝えている。

ナ・リーグの3位以下は順番にウィリアム・コントレラス(ブリュワーズ)、エリー・デラクルーズ(レッズ)、マルセル・オズーナ(ブレーブス)となっており、トップ5には入っていないものの、カブスの今永昇太も票を獲得した選手のリストにその名を連ねている。

なお、ア・リーグのトップ5は1位から順に、フアン・ソト(ヤンキース)、カイル・タッカー(アストロズ)、ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)という顔ぶれになっている。