2020年5月にリニューアルオープンした京都市の「京都市京セラ美術館(京都市美術館)」。

関西を代表する公立美術館が、現代アートなど様々な表現の作品展示に対応した新館などを加え、新たなスタートを切った。ツイッターでは、その敷地内で、ピクニックができると話題になっている。

美術館のカフェのピクニックプラン、お弁当に飲み物に敷物に図録がセットになって庭の好きなところでのんびりできるのとてもよい。 pic.twitter.com/mJHFJ9XA8R
- inaba (@178ak) October 11, 2020

これは2020年10月11日、ツイッターユーザーのinaba(@178ak)さんの投稿。

写真には、美味しそうなお弁当や可愛らしい敷物が映っている。

inabaさんの投稿によれば、京都市京セラ美術館のカフェには、弁当と飲み物、敷物、そして同館の図録がセットになった「ピクニックプラン」なるものが存在していて、屋外でのんびりピクニックができるようだ。

美味しそう(画像はinaba@178akさん提供)

この投稿に、ツイッターでは

「天才の発想すぎる」
「最高の桃源郷じゃねぇか」
「お弁当もめっちゃ美味しそうだし、のんびりできるし、密も避けられる!!!」
「うおおおおおなにこれ素晴らしすぎる...!美術館とかハードル高いイメージだけどピクニックはしに行きたい」

といった反応が寄せられている。

図録が見られるのも嬉しい(画像はinaba@178akさん提供)

「美しい景観や自然を楽しんでほしい」

Jタウンネットは13日、投稿者inabaさんを取材し、詳しい話を聞いた。

inabaさんが京都市京セラ美術館でピクニックをしたのは11日。

事前に催事の内容を確認した際にウェブサイトでこのプランを発見し、メールで予約をしたという。利用した感想を聞くと

「天気の良い日だったこともあって庭園でゆっくり過ごすことができました。
セットの敷物やバスケットも可愛く、何よりお弁当がとても美味しかったのが印象的です。旅先でのよい思い出になりました」

とのことだった。

見た目もかわいい(画像はinaba@178akさん提供)

いったいどうして美術館でのピクニックプランが誕生したのだろうか。

Jタウンネットは京都市京セラ美術館にも取材をし、16日に広報担当者から回答を得た。

今回話題となったのは、同館に併設されたカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」の「ピクニックプラン」。

基本セットは1人1500円(2時間)。わっぱ弁当箱入りの弁当と飲み物に、ピクニック籠、ラグ、テキスタイルブランド「SOUSOU」(京都市)の手拭い、美術館書籍がレンタルでついてくるというものだ。美術館書籍とは、同館が発行販売している展覧会のカタログ。カフェの店員が数種類のうちからセレクトして渡しているという。

また、オプション料金を支払えばワインやクラフトビールなどのアルコールも楽しめる。

このセットは同館の敷地内だけでなく、近隣の岡崎エリアまで持ち出すことができるという。

岡崎エリアには、同館以外にも動物園や公園、寺社など、観光スポットが数多くある。プランの予約を受けつけているENFUSEのウェブサイトには、

「おすすめスポットはスタッフにこっそりご相談も可能です!」

ともあった。

このピクニックプランのねらいについて、広報担当者は

「平安神宮・岡崎公園・動物園・美術館・疏水・南禅寺などの名所と自然の織りなすランドスケープを楽しみながら、岡崎エリアの新しい価値を創出し来訪者の方々に満足していただけること、またENFUSEならではの京都にゆかりのある生産者の材料を使用したお弁当をはじめ高品質なプランをご提案することで、岡崎エリアで良い休日の体験をしてもらうことを目的としております」

と説明する。

敷地内にはガラスの茶室も(杉本博司『硝子の茶室 聞鳥庵』2014年(C)Hiroshi Sugimoto + N.M.R.L.、画像はinaba@178akさん提供)

9月25日にスタートしてからの利用者はおよそ60組で、「また利用したい」という声が寄せられているそうだ。

このピクニックプランがツイッターで話題となったことについて、担当者は

「まずはご利用いただいたお客様に喜んでいただけたようで良かったと思っています」

とした上で

「また、ピクニックが浸透し、京都市京セラ美術館・岡崎エリアの美しい景観や自然をたくさんの方に楽しんでいただきたいです」

とコメントした。

このプランは冬季は休止され、今年中に利用できるのは11月30日まで。その後、21年3月から再開の予定だ。