マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第五十回 セブンプレミアム「蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第五十回目となる今回は、セブンプレミアムの「蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」。

セブン-イレブンの名物カップ麺に新味が登場したので、レギュラー商品の「辛旨味噌」と比較しながら食べていきたいと思います。

新味の「蒙古トマタン」(左)とレギュラー商品の「辛旨味噌」(右)

セブン-イレブンの名物カップ麺に新味登場!

「蒙古タンメン中本」は、東京上板橋に本店があり、関東を中心に店舗展開しています。テレビなどメディアに度々登場する有名店で、名物店主が派手な格好をしてテレビに登場する姿はおなじみ。

お店の知名度アップにはカップ麺も大きく寄与しています。

セブン-イレブン限定商品として2008年に登場以来、一貫して日清食品が製造。激辛カップ麺の代名詞として、多くのファンに支持されてきました。

激辛カップ麺と言えば「蒙古タンメン中本」が真っ先に思い浮かぶ方は多いのではないかと思います。

トマトの酸味と中本の辛味で「食欲覚醒」

今回の「蒙古トマタン」は、レギュラー商品の「辛旨味噌」をベースに、トマトを加えたもの。蒙古タンメン中本ならではの辛味とトマトの酸味によって、食欲が覚醒するとのことです。

すでに食欲が極限まで高まっている身としては、これ以上食欲に目を覚まされても逆に困ってしまいます。

龍がトマトを持っている

パッケージをよく見ると、いつも描かれている龍の手にはトマトが。ドラゴンボールを持った神龍にも見えます。

神龍様お願いします食欲旺盛すぎる私をなんとかしてください!......さすがにドランゴンボール(トマト)1個では願いは叶いませんよね。

内容物を確認

「蒙古トマタン」(左)と「辛旨味噌」(右)の内容物

まずは内容物を確認します。麺量は、レギュラー商品の「辛旨味噌」が85グラムなのに対し、今回の「蒙古トマタン」は80グラム。特に大盛を謳っているわけではありませんし、いつもより5グラム少ないですが、一般的なタテ型容器カップ麺で80グラムは、大盛の麺量です。

具は、いつもの「辛旨味噌」には入っている豆腐やニンジン、キクラゲがありませんが、キューブ状のトマトがたくさん入っています。また、どちらにも「辛旨オイル」が入っていますが、両者で包装の色が異なっています。

「蒙古トマタン」(左)と「辛旨味噌」(右)の出来上がり

出来上がりを比べると、具の種類だけではなくボリュームも随分異なっており、特にキャベツの量は「辛旨味噌」のほうがかなり多いです。

トマトの酸味とセロリの風味が目立つスープ

「蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」

「トマタン」は豚骨ベースの味噌味のスープに、強い辛味を効かせています。

レギュラー商品の「辛旨味噌」をベースにしているとのことで、豚の旨み、豚脂のこってり感など、「辛旨味噌」と共通する部分が多いスープとなっています。

辛さも両者同じ程度で、他にも多くの激辛カップ麺が数多く登場している昨今では、他と比べて必ずしも強い辛さとは言えなくなってきています。とはいえ、それでも汗ダラダラでヒーヒー言いながら食べるには十分です。

両者の一番の違いは、「辛旨味噌」が玉ねぎやキャベツによる甘みが強くつけられていて、辛いながらもタンメンらしい味わいが強いのに対し、「蒙古トマタン」は代わりにトマトの酸味やセロリの風味が強いこと。

タンメンらしい野菜のコクでは見劣りするものの、いつもより爽やかな魅力がありました。

中太ストレートの油揚げ麺

麺はスープとの相性抜群

麺は、中太でストレート形状の油揚げ麺。麺量は5グラム少ないものの、「辛旨味噌」と共通の麺が用いられているようです。

太めなので存在感がありますが、スープも辛味などで主張が強いため、両者のバランスはよく取れていました。スープと相性が良い麺です。

お店で使われている麺に比べるとひとまわり細いように見えますが、雰囲気はそれなりに再現できているように思います。麺量が大盛なのも、「蒙古タンメン中本」のがっつりなイメージとマッチしていました。

トマトキューブやキャベツが入っている

真っ赤なキューブ状のトマトが特徴的

具として特徴的なのは、キューブ状のトマト。見事に真っ赤で、「蒙古タンメン中本」らしい唐辛子の赤よりも目立っているくらいです。

色は真っ赤ですが、強い酸味がつけられているわけではなく、味は至って自然なトマトの味。

他にキャベツやネギも入っていて、タンメンらしい野菜の量です。特にキャベツはたくさん入っていました。他のカップ麺ではなかなか得難いボリューム感です。

「辛旨味噌」は豆腐などさらにボリュームがある

ただ、レギュラー商品の「辛旨味噌」はさらに上を行く具のボリュームで、今回の「蒙古トマタン」には入っていないたくさんの豆腐やニンジン、キクラゲ、そしてキャベツの量もさらに多いです。

「トマタン」のトマトももちろん魅力的ですが、よりタンメンらしさ、具のボリュームを望むなら、「旨辛味噌」。

食べ比べてみてレギュラー商品の魅力が改めて浮き彫りにもなりました。さすが長年改良されながら、10年以上も続いてきた名作カップ麺ですね。

「トマタン」と「辛旨味噌」の食べ比べをおすすめ!

「蒙古タンメン中本」らしい辛さや豚の旨みに、トマトやセロリによる新風が吹き込まれ、定番激辛カップ麺の変わり種商品として大きな価値を見出すことができた「トマタン」。いつもより爽やかな中本と言って良いでしょう。

反面、スープの野菜の甘みや、具のボリュームは、レギュラー商品の「辛旨味噌」が大きく上回っており、今回の「蒙古トマタン」の登場によって、「辛旨味噌」の魅力も改めて浮き彫りになりました。

どちらも魅力的な商品なので、両者食べ比べてそれぞれの良さを堪能するのをおすすめしたいです。

筆者:オサーンカップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。Twitter(@ossern)