お味噌汁って何を入れても美味しいけど......これはいったいどうなんだ!?

気になりすぎるメニューを、長野県にあるホテルの朝食バイキングで発見した。

味噌汁?(画像はホテルナガノアベニュー公式Xアカウントより、以下同)

その名も、「たけのこ汁」だ。

2024年4月10日、長野県長野市のビジネスホテル「ナガノアベニュー」の公式Xアカウントは、こんなつぶやきを投稿した。

「当ホテルの朝食バイキングにて、期間限定メニューのたけのこ汁の提供を開始致しました!長野県の一部地方で親しまれている、根曲がり竹とサバの缶詰を具材にしたお味噌汁であるこちら、たけのこの食感とサバの風味が癖になる一品です!みそ汁にサバ缶......?と戸惑っている方も、是非お試し下さい!」

み、味噌汁に鯖缶......?

神奈川県出身・在住のJタウンネット記者は、ホテルの思惑通り、戸惑ってしまった。

あっさりとした味噌汁に、サバが油とコクを加える

農林水産省のデータベース「うちの郷土料理」によると、たけのこ汁とは「ちまざさ」という笹の新芽で、初夏のわずかな時期にしかとれない希少な「根曲がり竹」のたけのこを使った郷土料理だ。

北信地域と新潟県上越地域の家庭などではよく作られているという。

「味噌汁にサバを入れるのは地域特有の食べ方で、あっさりとした味噌汁に油とコクが加わり、『たけのこ汁』に欠かせない旨味にもなっている」(「うちの郷土料理」より)

所見では「味噌汁にサバを、しかもサバ缶を入れるなんて......」と動揺していたが、確かに出汁や旨みが出て美味しくなりそう。サバの味噌煮もあることだし、相性は抜群なのだろう。

サバがごろっと入ってる!

X上でも、ホテルナガノアベニューの投稿に対し

「これ食べるために泊まりに行こうかな」
「絶対美味しいやつー!」
「日本酒にも合いそうな」
「これうまいんだよなぁ」

といった反応が寄せられている。

ほかにも郷土料理を提供

そんな「たけのこ汁」は、ホテルナガノアベニューで2021年4月以降、毎年4〜6月の期間限定で提供されているという。

15日、Jタウンネット記者の取材に応じた和田 雅仁支配人によると、同館の朝食バイキングではかねてより、野沢菜の「おやき」や鶏肉を片栗粉で揚げた「山賊焼き」といった地元・長野の郷土料理を提供してきた。

「おやき」や「山賊焼き」も

そこに「さらにその種類を増やしたい」という思い、そして朝食メニューを充実させたいという思いが合わさり、「たけのこ汁」の提供は始まったという。

「(宿泊客からは)季節限定ということもあり、たいへん好評で、美味しいという意見を多数いただいております」(和田支配人)

ビジネスホテルということは、出張などで利用する人も多いだろう。朝ごはんで郷土料理が食べられたら、かなり嬉しいはずだ。

ホテルナガノアベニューでたけのこ汁が食べられる期間はごくわずか! 気になる方はお早めに。