英語の授業で正しい発音を披露したら笑われた――そんな苦い思い出を持つトマト農家が生み出した商品が注目を浴びた。

その名も「フルゥッタメィロゥ」である。

中学校あるある 画像提供:SOGA FARM

2024年4月18日、新潟県にあるフルーツトマト専門の「SOGA FARM(曽我農園)」(新潟県新潟市)のX公式アカウントが投稿したのは、トマトが詰められた箱と、そのPOP。

商品紹介として、こんな文章が書かれている。

「中学生の頃、英語の時間にトマトを『タメィロゥ』と流暢に言ったら皆に笑われました。
思い出したら悔しかったので現在商品名を『タメィロゥ』にしています」

声に出して読むと発音が良くなった気になるトマトには7万9000を超えるいいね(4月24日夕時点)のほか、

「同じく中学生の頃、イーグルを『イーグォー』と流暢に言ったら皆に笑われて悔しかったことを思い出しました。応援しています」
「economicalを『イヵナーミコゥ』授業で発音した事で笑われた40年前の私が、ちょっと救われた思い」
「解る...私もThank youを、せんきゅう といって、あだ名にされて、3年間馬鹿にされました! 応援します!」

など、かつて似たような経験をしたユーザーからの共感の声が寄せられている。

「知っている単語」をあげる授業で、トマト農家の長男として...

22日、Jタウンネット記者の取材に応じたSOGA FARMの曽我新一代表によると、発音を笑われたのは中学1年生のとき。

「知っている英単語を言っていきましょう」という初めての英語の授業で、トマト農家の長男だった曽我さんはしっかり、「タメィロゥ」と米国風に発音した。

すると、同級生はもちろん先生にも笑われ悔しい思いをしたそうだ。

「今では笑い話のような思い出です」(曽我さん)
トマトの表面から出る筋(スターマーク)がとても強く出るのも特徴

そんなエピソードが由来となった「フルゥツタメィロゥ」は、高濃度海水栽培で作られたフルーツトマト。

塩分を含む水を与えてトマトにストレスをかけることで、おいしく育つんだとか。

「味は肉厚で甘味と酸味がギュッと詰まっています」(曽我さん)

販売は毎年5月〜6月中旬まで。直売所とインターネットで購入が可能。

価格は2キログラム3000円、1袋500グラム800円を予定している。