シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Gさん(アメリカ・60代女性)

神奈川県在住のJタウンネット読者・Nさんから、編集部に1通のメールが届いた。

そこで語られていたのは、彼女のアメリカ人の友人・Gさん(60代女性)が観光のために日本を訪れた時に出会った、ある日本人女性とのエピソード。

とても親切にしてもらったので、どうしてもお礼を言いたい。けれど、相手の名前も連絡先もわからず、届けるすべがない。

Gさんがその人に伝えたい思いを書き綴り、Nさんが日本語に翻訳してくれた。

結婚記念旅行で東京を訪れていた(画像はイメージ)

<Gさんの体験談>

18年前、私は夫と結婚記念旅行の場に東京を選びました。

子供たちが大学を卒業し、夫婦2人での初めての旅行。中でも私たちが楽しみにしていたのは、沢山の人からオススメされた築地市場でした。私たち夫婦は寿司が大好きなのです。

興奮して市場を訪れた私たちでしたが、そこは思っていた以上の人の多さ。

私は夫とはぐれ、迷子になってしまいました。

夫と連絡も取れず、駅では言葉がわからず...

言葉の分からない土地での迷子。しかも、日本で使える携帯を持っていなかったので夫と連絡も取れません。

夫とは「迷子になったら宿泊している新宿のホテルで待ち合わせる」という約束をしていたので、駅まで歩いていきました。

ところが、切符を買おうにも文字が読めないのです。券売機にはクレジットカードを入れるスリットもなく、駅員さんに聞いても言葉が通じません。私は不安になって、泣いてしまいました。

文字も読めず、カードも使えず、言葉も通じなくて切符が買えない(画像はイメージ)

そこへ、一度は通り過ぎていった若い女性が戻ってきて、英語で声をかけてくれたのです。

彼女は私と一緒に券売機まで行き、新宿までの切符代を教えてくれたあと「お金は持っているか」と聞いてきました。

私はクレジットカードしか持っていなかったのでそう伝えると、カードは使えないと言うのです。

「泣かないで。大丈夫。きっとご主人に会えるから」

私が現金を持っていないと知った彼女は、私のために切符を買ってくれて、「もし困った時のために」とお札を1枚渡してくれたのです。私たちが一緒に改札を通ると、駅員さんは彼女にお辞儀をしていました。

そして、私が乗る方向の電車が来るまで彼女は上手ではない英語でずっと話しかけてくれました。

「泣かないで。大丈夫。きっとご主人に会えるから」と......。

電車が来るまで励まし続けてくれた(画像はイメージ)

日本人が親切だというのは、聞いていました。

でも、名前も知らない外国人旅行者の私に若いお嬢さんが切符を買って電車に乗せてくれたことは「アメージング」としか言いようがありません。

夫と再会してから、私は彼女の名前も連絡先も聞かずに別れてしまったことに気が付きました。彼女は間違いなく、私のヒーローだったのに......。

アメリカに戻って、皆が驚いたのは

アメリカに戻り、私の土産話の中でみんなが驚くのは彼女の親切な行いでした。

もし、このメールが彼女や彼女をご存知の方の目に留まればと願わずにはいられません。

あの日、私に親切にしてくれた貴女へ。

貴女は絶望していた私を救ってくれた神の御使です。

貴女の親切を決して忘れません。ありがとうございました。

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