全国的にキャベツの値段が高騰しています。この価格はいつまで続くのでしょうか。

 早朝6時半、野菜の競りが始まる熊本市の地方卸売市場。キャベツの仕入れに来た小売店などからは、価格が落ち着くことを望む声が聞かれました。

小売業

「ここ何週間かずっと高い状況が続いてまして、大変ですね仕入れは。産地リレーがうまくいくことを願っています」

 熊本大同青果によると、3月から4月にかけ、雨による日照不足で、キャベツの生育が悪く、数量が確保できないといいます。

 熊本大同青果葉茎菜部長

「キャベツは、スーパーの中でも皆さんが使われる野菜ということで、需要はあります。その中で(取扱量が)2割減ということで、なかなか満足いく供給ができていないのが実情です」

 価格は、去年1箱あたり800円から1000円だったのが、今年は2500円から4000円と3倍から4倍に高騰している状態です。

 店頭でのキャベツの値段はというと―

 柴田理美アナウンサー

「中早生キャベツが一玉380円で並んでいます。まだまだ高止まりです」

 熊本市中央区の青果店八百柿。店長の柿山さんによると、市場の競りでは10箱単位の仕入れとなり、価格が高くなるため、青果店の仲間で一緒に仕入れ、少しずつ分けて店舗で売りながら、様子を見ているということです。

 八百柿店長

「こういう葉物は鮮度が必要なので、3日以内には売りたいところなので、1日1日で売り切れるような数を仕入れて、そうしないと価格が1日で動きがあったりするので」

 買い物客も、キャベツの値段の高騰に悩まされています。

 飲食店経営者

「うちも商売しているから、キャベツとか大根買うんですけど高いですね。(キャベツは)鶏のから揚げの横に盛ったりとか。だからお好み焼き屋さんとかは大変でしょうね」

 八百柿では、要望があれば、その場で半分にカットして、半額での販売にも対応しているそうです。

 日頃の料理に欠かせないキャベツ。6月中旬から益城や阿蘇などのエリアで栽培されている分が安定的に出荷されれば、値段も少し落ち着くだろうということです。

 熊本大同青果葉茎菜部長

「価格は今よりも落ちついてくると思いますけど、関東近辺のほ場も熊本よりもやや遅れてくるので、比較的高い価格で推移すると思います」