熊本市の住宅街で、20日、発砲音のような音が聞こえたと通報があった事件で、容疑者の新たな供述です。

 警官の盾にはさみを数回突き刺したとして、公務執行妨害の疑いで逮捕された男(51)は「本物の拳銃は持っていない」と供述していることが分かりました。

 警察は、通報にあった発砲音は容疑者の部屋にあった音の出るモデルガンのものだったとみています。

 調べに対し「作業がうまくいかずイライラしていた」などと供述していて、警察は趣味のモデルガン集めの作業が上手くいかず、イライラして音の鳴るモデルガンをベランダから外に向けて撃ったとみています。

 拳銃は発見されませんでしたが、事件現場の前にある湧心館高校は、犯人が拳銃を所持している可能性を想定して対応にあたっていました。

 学校には午後2時ごろ、警察から南側の道路に面した校舎にいる生徒らを避難させて欲しいという要請がありました。

 学校側は警察の指示を受け、保護者の許可を得た生徒から順に、東と西の校門を使い下校させました。21日は、通常通り授業をしたということです。