春季リーグは22日、仙台市の東北福祉大球場で東北工大−東北学院大の3回戦があり、学院大が3−2で勝って対戦成績を2勝1敗とし、勝ち点を挙げた。
 学院大はタイブレークの延長十回、高橋琉の適時打でサヨナラ勝ちした。
 第3節第1日の27日は同球場で、仙台大−学院大、工大−宮城教育大の各1回戦が行われる。

■延長十回タイブレーク、高橋琉が決勝打

 工大−学院大3回戦(学院大2勝1敗)
工 大0000000101−2
学院大0010000002x−3
(延長十回、十回からタイブレーク)
(勝)井上聖2試合1勝
(敗)伊藤2試合1勝1敗

 【評】学院大がサヨナラ勝ち。2−1で迎えた延長十回タイブレークの無死満塁から押し出し四球で追いつき、続く高橋琉が決勝の右前打を放った。工大は八回に同点としたが、拙攻が目立ち、主導権を握れなかった。

■痛恨の守備で勝ち越し許す「あのプレーを取り返したかった」 

 50年超のリーグの歴史でもまれに見る3戦連続のサヨナラ劇で勝負が決した。3回戦を制したのは学院大。延長十回、2−2と追い付いた後の無死満塁、高橋琉が右前へサヨナラ打を放った。「負けたくなかった」と気合が入っていた。
 「十回表に0点で終われなかった」。直前の守りで、工大に勝ち越しを許した悔いがあった。2死三塁、中堅手として千葉の大飛球を追った。飛び込んで捕ろうとしたが、グラブをかすめるに終わった。結果は痛恨の二塁打。「あのプレーを取り返したかった」という思いをサヨナラ打に結びつけた。
 昨秋はAクラスを争う工大に勝ち点を奪われ、2019年春季以来の4位に沈んだ。「昨年とは違うところを見せたかった」と高橋琉。一塁上のヒーローを囲み、喜びを爆発させたナイン。その姿に学院大の意地が見えた。