プロ野球横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智(32)が18日、本拠地・横浜スタジアム(横浜市中区)に5年ぶりに帰ってきた。横浜高時代の指導者や先輩、ファンからは力強い打棒復活を待つ声が相次いだ。  

 同高野球部の小倉清一郎元部長(79)は、高校時代から「(日米で活躍した)松井(秀喜)の後継者になれる」と言い続け、米国挑戦を応援していた。「故障もあったからな」と苦悩の日々を思いやる。NPBでかつての打撃を取り戻せるかどうかは「(球を捉える)タイミング次第」と断言する。

 メジャーリーグで苦労した一因に、バックスイングが遅く速球に振り遅れていたと見る。「両翼が狭い横浜スタジアムだと左翼に本塁打が入っていたが、米国の球場だと入らない」と指摘する。

 一方、スイング軌道や体の動きは文句なし。NPBの平均球速が大リーグと比べて約5キロ遅い点にも触れ、「シーズンにずっと出られれば(本塁打を)30本くらい打つのでは。(途中合流でも)20本は打てそう」と太鼓判を押す。

 教え子の悔しさはよく分かっている。数日前、筒香から電話で連絡があったといい、「ベイスターズでもう一回頑張って名誉挽回しないとな」と伝えた。かつての名参謀の口調から復活を願う思いが伝わる。「あいつもこのままでは終われないだろう」