横浜市は3日、賞味期限内でありながら廃棄されてしまう食品を購入できる「SDGsロッカー」の設置拡大のため、公募によるマッチングを始めると発表した。場所提供者、ロッカー設置者、食品販売者をつなげて設置場所を増やし、食品ロスや廃棄などに伴う二酸化炭素(CO2)排出量を削減。取り組みを通じて、市民の行動変容も促す。

 持続可能な開発目標(SDGs)に気軽に取り組めるように考案されたロッカーは、今年から駅構内など市内3カ所で稼働。いずれも地域のパン屋などがその日売れ残ったパンを搬入し、利用者は通常よりも2〜3割安い価格で購入できる。年間の廃棄物削減効果はそれぞれ1・2〜1・5トンと推計している。

 市は市全体に取り組みを広げるため、マッチングの仕組みを構築し、3日からロッカーの場所提供者の募集を始めた。市民が利用できる場所であることなどが要件で、市に申し込む。敷地の占用料や入荷の条件などをヒアリングし、ロッカーの設置者と食品販売者を公募する。