気が付けば6月。2024年の前半が終わろうとしている。この6か月間、多くの韓国ドラマが公開になった。
近年はNetflixやDisney+、U-NEXTにamazonといった動画配信サービスの普及で、韓国でテレビ放送された作品をリアルタイムで楽しるようになったことはもちろん、NetflixやDisney+でのみ配信されるオリジナル・シリーズなどもあり、韓ドラ・ファンには嬉しいかぎりだが、そのすべてを観るのも簡単ではない。
そこで『韓ドラ時代劇.com』に携わる編集者やライターたちが、2024年公開の韓ドラの中でも「面白かった!!」「オススメしたい!!」作品を厳選チョイス。
第4回は韓流ドラマムックのパイオニア的存在でもあった『愛している!! 韓国ドラマ』の編集者で、現在はライターとしても活躍中の康大地氏が選んだ5作品。“韓ドラのプロ”が選んだ2024年上半期ベスト5を紹介しよう。
第5位 『ヒエラルキー』
Netflixオリジナル・シリーズとして絶賛配信中の『ヒエラルキー』。上位0.01%の生徒が校内のすべてを支配するチュシン高校に、秘密を抱いた転校生が現れたことでさまざまな亀裂が生じていく過程を描いた学園スリラーだ。そのほかにも、を演じているキム・ジェウォン(チュシン高校のナンバーワンであるキム・リアン扮)、チ・ヘウォン(チュシン高校の生徒でインターナショナル・ユンの末娘ユン・ヘラ扮)、イ・ウォンジョン(チュシン高校の生徒のイ・ウジン)などが脇を固めてドラマの完成度を高めている。
第4位 『寄生獣 ザ・クレイ』
日本発の不朽の名作漫画である岩明均の『寄生獣』(講談社刊)をベースに、『新感染 ファイナル・エク スプレス』のヨン・サンホ監督が韓国を舞台に描いたドラマ。Netflixオリジナル・シリーズとして世界各国に配信されており、韓国、マレーシア、フィリピンでの1位をはじめ、アルゼンチン、フランス、ドイツ、日本、インド、ニュージーランドを含む合計68カ国でTOP10入りを果たした。「脚色がとてもよく出来ていて、原作ファンが見ても面白い作品だった」「哲学とアクション、感動まである」「原作の設定をよく生かすと同時に新しいものを作っていて、それが新鮮」「とても面白い。 全6話なのが残念」と言われるほど高い評価を得ている。
第3位 『THE 8 SHOW〜極限のマネーショー』
8階建てのビルに閉じ込められた8人の参加者たちが、各階に割り当てられた部屋で金を稼ぐためにとあるショーに参加する。8人の人物が謎めいた8階建ての建物に閉じ込められ、“時間が経てばお金を儲ける”という楽だが危険なショーに参加するという物語だ。NetflixのTOP10シリーズ非英語部門(非英語作品)の1位になり、アルゼンチン、ブラジル、フランス、ドイツ、エジプト、インドネシア、ベトナムを含む計68カ国でTOP10に入りも果たした。
第2位 『ヒーローではないけれど』
Netflixで配信されている話題のドラマ『ヒーローではないけれど』。超能力一家の長男と不思議な女性との出会いを描いており、チャン・ギヨンとチョン・ウヒが主演を務めた。さらに、共演している俳優たちも魅力的だ。ギジュの母親ポク・マヌムを演じているコ・ドゥシム、ギジュの姉ポク・ドンヒに扮するキム・スヒョン、ギジュの娘であるポク・イナを演じるパク・ソイも見事にキャラクターの特徴を引き出している。
第1位 『涙の女王』
『愛の不時着』の脚本家パク・ジウンが脚本を手がけ、『愛の不時着』のチャン・ヨンウ監督と『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』のキム・ヒウォン監督が共同演出を務めた『涙の女王』。ふたりが夫婦として危機を乗り越えながら互いの愛を再確認していく過程が描かれており、ロマンチックコメディ要素も随所で見られるラブストーリーとなっている。
結婚、そして離婚後に再び始めるロマンスで、従来のラブストーリーにひねりを加えたことも功をなし、韓国での視聴率は全国平均で20%を突破。Netflixでは13週連続でグローバルチャート上位10作品にランクインし、累計視聴時間は驚異的な6億時間を突破した。
構成=韓ドラ・時代劇.com編集部
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