6月7日、大井競馬場で行われた南関クラシック第2戦・東京ダービーは、御神本訓史騎乗のミックファイアが6馬身差の圧勝で勝利し、無敗の2冠馬に輝いた。2着には2番人気で森泰斗騎乗、ヒーローコールが入った。

1着 ミックファイア
渡邉和雄調教師
「僕には似つかわしくない称号かと思いますが、星加浩一オーナーをダービーオーナーにできたことのほうが嬉しいです。前走の羽田盃は休み明けでなんとか間に合った状態の中、あの強さで今回のほうが中間もとても順調に来られたので同じようなスムーズな競馬ができれば結果を出してくれるのではないかと思っていました。スタートなど色々アクシデントある中でスムーズに4コーナー回れましたし、今回の状態でしたら大丈夫だろうと思っていましたが、今回も独走になって本当に凄い馬だと改めて思いました。毎回そうですけど、今回も発汗が目立って落ち着きないように見えるのですが、前走の羽田盃と比べればマシで歩きもスムーズでしたのであの状態をキープしてゲートインしてくれればなんとかなると思っていました。(次走の予定は)これだけの馬なので馬の体調第一ですが、状態さえ整えばオーナーも望んでいますし、ファンの方々もこの競馬を見たらぜひ三冠にいってほしいと思いますので、無事に三冠の舞台までたどり着かせてあげるのが次の目標です。今年、JRA砂の3歳馬達も強力な馬がたくさんいますので楽ではないですが、今日のレースを見たら対等に戦える能力はあるのではないかと思います。今日は応援ありがとうございました。圧倒的支持に応えられて無事に無敗で二冠を取れてとても嬉しく思っています。馬の状態さえ整えば来月に今度はJRA勢を迎え撃って地方競馬ファンの皆さんからさらに大きな歓声をもらえるように頑張りたいと思いますのでその時はまたよろしくお願いいたします」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 6月7日、大井競馬場で行われた南関クラシック第2戦・東京ダービー(3歳・SI・ダ2000m・1着賞金=5000万円)は、御神本訓史騎乗のミックファイア(牡3・大井・渡邉和雄)が勝利して、19年ぶりに無敗のダービー馬が誕生した。勝ちタイムは2分04秒8(重)。

 2着に2番人気のヒーローコール(牡3・浦和・小久保智)、3着に4番人気のナンセイホワイト(牡3・大井・米田英世)が入った。

【東京ダービー】御神本「とんでもないスケールの馬」ミックファイアが無敗の2冠達成

御神本訓史騎手は14回目の挑戦でV

2023東京ダービー・ミックファイアと御神本訓史騎手 (C)Hiroki Homma

 単勝1.5倍、断然の1番人気に支持されたミックファイアが19年ぶり(2004年アジュディミツオー以来)無敗の東京ダービー馬に輝いた。前走の休養明けだった南関クラシック初戦の羽田盃で6馬身差の圧勝。無敗でここまで駒を進めて来たミックファイアに無敗馬誕生の期待が寄せられた。道中は前半からじわっと先行、2番手でスムーズにレースの流れに乗った。向こう正面は淡々とした流れで、レースが動いたのは3コーナー手前から。2番人気のヒーローコールが並びかけに行ったものの、そこから前を譲ることなく先頭へ。直線では完全に独走態勢。2着のヒーローコールに6馬身差の圧勝だった。殊勲の御神本訓史騎手は14回目の同レース挑戦で初勝利。「今年、南関同士でやるのが最後ですし、また人気を背負ってのダービーでしたし、思うものはたくさんあったのですが、勝つことが出来てホッとしたのと非常に嬉しく思います。」と、勝利を噛み締めるようにレースを振り返った。

 東京ダービーを勝ったミックファイアは、父シニスターミニスター、母マリアージュ、母の父ブライアンズタイムという血統。北海道新ひだか町・高橋ファームの生産馬で、馬主は星加浩一氏。通算成績は5戦5勝。重賞は2023年羽田盃(S1)に次いで2勝目。鞍上の御神本訓史騎手、管理する渡邉和雄調教師は共に同レース初勝利。

【全着順】
1着 ミックファイア 御神本訓史
2着 ヒーローコール 森泰斗
3着 ナンセイホワイト 笹川翼
4着 サベージ 石崎駿
5着 オピニオンリーダー 矢野貴之
6着 ブルマリンシェール 町田直希
7着 オーマイグッネス 張田昂
8着 ウインドフレイバー 保園翔也
9着 リベイクフルシティ 和田譲治
10着 ライズゾーン 今野忠成
11着 ルクバー 藤本現暉
12着 ガンモヘラクレス 赤岡修次
13着 ボヌールバローズ 本田正重
14着 ナイトオブバンド 吉原寛人
15着 ピノホホッア 山崎誠士
競走除外 コロンバージュ 本橋孝太