現地5月4日にチャーチルダウンズ競馬場で行われた、ケンタッキーダービー(G1・ダ2000m)の直線の攻防について、一部SNSでは「手綱を掴まれたのでは?」、「不利を受けたのでは?」等のコメントで憶測が相次いでいたが、フォーエバーヤング(牡3・栗東・矢作芳人)に騎乗していた坂井瑠星騎手が自身の公式X(旧Twitter)でコメント。「ガファリオン騎手が僕の手綱を掴んだのでは?という声も聞きましたが、その事実はありません」と自身の言葉で終止符を打った。

「またいつか彼らと戦える日を楽しみに」

 Xに投稿して自身の言葉でしっかりと気持ちを伝えた。「ケンタッキーダービーの最後の直線、シエラレオーネとの攻防について」と題して、「確かに何度も寄られて接触はありましたし、実際にバランスを崩す場面もありました。しかし外から併せに来てくれたことでフォーエバーヤングは最後まで伸び続けてくれたとも感じました。ゴール前で2着のガファリオン騎手が僕の手綱を掴んだのでは?という声も聞きましたが、その事実はありません。彼も僕もベストを尽くしました。悔しい結果になりましたが、第150回ケンタッキーダービーという歴史のある、素晴らしいレースに乗せていただき感謝していますし、フォーエバーヤングの走りを誇りに思います。勝ったミスティックダンはもちろん、シエラレオーネや同じチーム JAPANのテーオーパスワードも素晴らしい走りをしていました。またいつか彼らと戦える日を楽しみにしています。」と綴られ、各出走馬の素晴らしい走りを振り返った。

【画像】坂井瑠星騎手が自身の公式Xでコメント

 この投稿は瞬く間に5000リツイートを超え、ファンからは「素晴らしいレースでした。感動をありがとう」、「フォーエバーヤングはもちろんの事、坂井騎手を誇りに思います」、「瑠星騎手がそう言うなら、この話はこれで終わり」、「瑠星騎手ずっと応援しています」、「そういうコメントを出してくれる事でファンの疑念が消えました!」、「モヤモヤしていたからありがとうございます!」と、称賛のコメントが投稿されていた。

レース結果、詳細は下記のとおり。

 現地5月4日(日本時間5日早朝)、アメリカ・チャーチルダウンズ競馬場で行われた、第150回ケンタッキーダービー(G1・ダ2000m・1着賞金=約4億5000万円)は、10番人気でB.ヘルナンデスJr.騎乗、ミスティックダン(牡3・アメリカ・K.マクピーク)が勝利した。2着シエラレオーネ(牡3・アメリカ・C.ブラウン)、3着に日本馬で坂井瑠星騎乗、フォーエバーヤング(牡3・栗東・矢作芳人)が入った。

 日本から参戦した木村和士騎乗、テーオーパスワード(牡3・栗東・高柳大輔)は5着入線でレースを終えている。

3頭横並びでゴール、歴史的快挙まであと一歩

ケンタッキーダービー (C)平松さとし

 日本勢が大活躍の直線の攻防。内からミスティックダン、外からシエラレオーネ、その真ん中から日本のフォーエバーヤング。3頭横並びの大接戦だった。ゴールに飛び込んだ瞬間は僅かに遅れを取って3着入線のフォーエバーヤング。日本馬初の快挙がもうそこまで見えていた。また、もう一頭の日本馬、テーオーパスワードも後方から差し脚を伸ばしており、5着入線でレースを終えている。勝利したのはアメリカのミスティックダン。

【全着順】
1着 ミスティックダン・アメリカ
2着 シエラレオーネ・アメリカ
3着 フォーエバーヤング・日本
4着 キャッチングフリーダム・アメリカ
5着 テーオーパスワード・日本
6着 レジリエンス・アメリカ
7着 ストロングホールド・アメリカ
8着 オナーマリー・アメリカ
9着 エンドレスリー・アメリカ
10着 ドーノック・アメリカ
11着 トラックファントム・アメリカ
12着 ウエストサラトガ・アメリカ
13着 ドメスティックプロダクト・アメリカ
14着 エピックライド・アメリカ
15着 フィアースネス・アメリカ
16着 ソサエティマン・アメリカ
17着 ジャストスティール・アメリカ
18着 グランドモーザファースト・アメリカ
19着 カタリティック・アメリカ
20着 ジャストアタッチ・アメリカ
出走取消 エンシーノ・アメリカ
出走取消 ムガトゥ・アメリカ