家畜の餌になるトウモロコシについて。

輸入物の価格高騰を受けて、国内での生産拡大が期待される中、南相馬市では実際に育てて課題を探る実証栽培が行われています。

南相馬市小高区の田んぼでは、家畜の餌になるトウモロコシの実証栽培が行われています。

このトウモロコシは食用のスイートコーンとは品種が異なり、実だけを収穫して全ての家畜の餌となる子実用と呼ばれるものです。

実証栽培では、1・3ヘクタールの田んぼでトウモロコシを育て、生産から流通までの一連の流れを確認しながらその課題などを探ります。

5日は農家や自治体の担当者らがその現場を視察しました。

【岩井ことみ記者】

「トウモロコシの実に害虫が入るのを防ぐため、ドローンを使って殺虫剤が散布されています。」

実証栽培では、ガの一種による被害が確認されていて、参加した人たちはその被害を防ぐため幼虫が実に入り込む前に、農薬を散布する様子などを見学しました。

トウモロコシ栽培を請け負う相馬秀一さんは「病害虫の被害で、アワノメイガ多いですね。節間のところからポキっと折れて、実も落下するっていうのは、やはりありますね。ドローンでの農薬散布は、結果次第でやっぱり、取り入れようと思っています。」と話していました。

県地域農業推進課の江上宗信課長は「子実トウモロコシ栽培に取り組みたい方のために、データを収集できればと考えております。」と述べました。

家畜の餌になるトウモロコシは、輸入物の価格が高騰し国内生産の拡大が期待されています。