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 確かに先日の1.FSVマインツ戦でボルシア・ドルトムントは、2−1と勝利を納めることには成功した。しかしながらこの日もオフェンスを担った3選手、ユスファ・ムココとドニエル・マレン、そしてカリム・アデイェミについてはこの日も、プレーの面でもメンタルの面でも鬼気迫るものを感じさせなかったことに皆が同調するはずだ。

 それでもエディン・テルジッチ監督は「2人と成長がみられる」とマレンやアデイェミのことを指し、また「ユスファについていえば、開幕時を思い起こすと調子に乗って得点するまで時間がかかった。まだ18才でこれからの選手。我々の信じる気持ちに疑いなどないし、今度もサポートしていくよ。彼は意欲的だ。さほど時間はかからんさ」と言葉を続けた。

 ただマレンとアデイェミの問題はムココとは異なる。「マレンは練習では本当によく得点するんだ。だがこれまでの試合では彼の望むようなシチュエーションをあまり作り出せていない」と説明。マレンについても同様で「そのスピードをピッチでいかに活かしていけるか。それが課題であり続けている」と述べている。「ボールとスペースが前線にあればもっと活用できるんだ」

 つまりは今のドルトムントのオフェンスでは動きが少なすぎているため、相手からは読まれやすく、その結果で起点となるポゼッションに不足が生まれてしまうという現象が起こっている。「マレンもアデイェミももっと活発さを上げていかないと。ボールが近くになければ、ただ外側にとどまるのではなく、セカンドストライカーの位置に移動しなくてはいけない」

 ドルトムントではここのところセバスチャン・ハーラー(1アシスト)やジョヴァンニ・レイナ(2得点)、ジェイミー・バイノー=ギッテンス(1得点)ら、ベンチからのクオリティによって終盤に試合を決めることができた。だが逆にいえばムココやマレン、アデイェミら先発組にとっては更なる奮起が求められるところ。これにマルコ・ロイスも週末からは復帰が見込まれており、金曜日にはアンデルレヒトから若き逸材デュランヴィルも獲得している。