©️IMAGO/Sven Simon

 キッカーが得た情報によるとTSGホッフェンハイムは、アンドレ・ブライテンライター監督の後任として、ペジェグリーノ・マタラッツォ監督の招聘に近づいているようだ。先日の解任発表から有力な候補者の1人なっていた45歳の米国人指揮官は、さっそく土曜日に控えるバウヤー・レヴァークーゼン戦からベンチに座る可能性もあるという。

 イタリアにルーツをもつマタラッツォ監督は、かつてホッフェンハイムにて半年ほどU17で監督を務め、それからトップチームに昇格したナーゲルスマン監督のACに就任。両者とも指導者ライセンスコースで共に机を並べ互いに評価し合う仲であり、2019年よりライプツィヒに渡ったナーゲルスマン監督に対して、マタラッツォ氏は当時2部にあったVfBシュトゥットガルトの監督へと就任。そこで即座にブンデス復帰に導き、今季途中まで指揮を取り続ける長期政権を確立していた。

 そんな今もなおホッフェンハイムから程近いツーツェンハウゼンに住み、クラブとしての構造、目指すプレースタイル、多くのスタッフや選手の特徴などにも精通したマタラッツォ監督には、この1年で監督交代を繰り返し、今季10試合目までは4位も今は残留争いの最中にある、激動のクラブに安定感をもたらすことが期待されているところ。ただそのタスクは決して容易なものではない。

レヒナーGKコーチがバイエルンへ。後任はシュトルツ氏

 ただミヒャエル・レヒナーGKコーチについては、マタラッツォ監督は再会することはないかもしれない。kickerが得た情報によればトニ・タパロヴィッチ氏の後任として招聘間近となっており、移籍金を支払う形で2026年までの契約を締結するという。

 2008年より在籍し2015年からトップチームにも活動の範囲を広げた同氏は、これまでカスティールス(ヴォルフスブルク)やコーベル(ドルトムント)、シュヴェーべ(ケルン)、バウマン(ホッフェンハイム)ら現ブンデスリーガの正GKを多数輩出。その手腕は高く評価されており、トルコ代表でも指導を行っているところ。後任はアレクサンダー・シュトルツ氏が就任するとみられる。