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 昨夏よりイタリアへとレンタルで渡っていたシュテファン・ポッシュが、そのままFCボローニャに留まることが明らかとなった。TSGホッフェンハイムのアレクサンダー・ローゼンSDは、これが「ホッフェンハイムの歩む道」の一例であることを強調している。

 今シーズンの当初、ポッシュはホッフェンハイムにおいてむしろ、有望な出だしを迎えていた。アンドレ・ブライテンライター新監督の下、オーストリア人CBは開幕戦となったグラードバッハ戦より先発。しかしながらそこでプレーしたのはわずか19分間のみで、2つの失態により2度の警告を受けて退場。結果的にこれがホッフェンハイムでの最後の勇姿ということになってしまった。

 しばらくして26歳はボローニャにレンタルされることが発表。その結果は関係者いずれも有益と呼べるものであり、ポッシュ自身は目に見えて安定感が増し、最終的に11位でフィニッシュしたチームの中で6得点など攻守にわたって活躍。その結果ボローニャは500万ユーロの買い取りオプションを行使し、レンタル料40万ユーロとともにホッフェンハイムの財政を潤す結果となっている。

 同国出身でオーストリア代表ではいまも同僚であるクリストフ・バウムガルトナーは、「彼はしばしば過小評価されていたところがある。彼は常にここでもトップディフェンダーだたし、対人戦における対応はピカイチだった。確かにビルドアップという点で魔法がかってはいないにしても、それでも本業はあくまでディフェンスであり、それをハートとクオリティをもって取り組んでいる。今は決定力もみせ新しいことを学んでいるところであり、このイタリアでの経験は彼にとってプラスに働いているようだね。そこでの活躍を嬉しく思う」と語った。

 2015年にアドミラ・ヴァッカーのユースからホッフェンハイムのユースに加入したポッシュは、その後にプロへの階段を上り公式戦通算126試合に出場。オーストリア代表としても22試合でプレーしており、「シュテファンはまさにホッフェンハイムが歩む模範的な例。ここのユースの逸材からブンデスリーガで経験を積み、そしてオーストリア代表へと目覚ましい成長を遂げていったのだ。今後もセリエAでの活躍を祈っている」とエールを送っている。

 一方のポッシュは「ホッフェンハイムで僕はブンデスリーガーへと成長することができたし、そこでチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグなど欧州の舞台でもプレーすることができた。振り返るとホッフェンハイムで素晴らしい成功の時間を過ごせたと思う。だから僕は常にクラブへの感謝の気持ちをもっているし、これからもクラブとファンの活躍を願っているよ」と感謝の言葉を述べた。

Leidenschaft, Kampfgeist, Wille – Danke für alles, Poschi!

Stefan #Posch wird die TSG Hoffenheim nach 8 Jahren verlassen und fest zum FC Bologna wechseln.

— TSG Hoffenheim (@tsghoffenheim) May 31, 2023