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 板倉滉が所属するボルシア・メンヒェングラードバッハは、既報通りジェラルド・セオアネ監督の招聘を発表した。44歳のスイス人指揮官は先日に1年で退任が発表された、ダニエル・ファルケ監督の後継者として2026年夏までの契約を締結。2年前にも候補となっていた同氏だが、最終的に当時のマックス・エベールSDはフランクフルトからアディ・ヒュッター監督を引き抜き、そしてセオアネ監督はレヴァークーゼンに向かったという経緯がある。

 スイス1部ヤングボーイズ・ベルンでの成功からその名を高め(リーグ戦3連覇)、レヴァークーゼンでの1年目は3位でフィニッシュ。しかしながら翌年は不振からわずか8試合で解任されており、ローランド・ヴィルクスSDは「まだ彼は若いがこの数年間で様々な経験を蓄積しており、そして我々のサッカーに対するアプローチと非常にマッチしていることからも、このたび招聘できたことを非常に嬉しく思っている」と述べ、招聘した理由について、グラードバッハが目指すサッカーとの「類似」のみならず「その構造的かつ組織化された変化の富むプレースタイル」と「オープンな内面性」を評価した。 

ヴィルクスSD「昨今のSD職はますます複雑化している」

 その一方でその間にグラードバッハもまたアディ・ヒュッター監督、そしてダニエル・ファルケ監督と短期政権が2度続いているところであり、ここで改めて安定化をはかりたいところだ。そしてそれは同じくこの日に就任が発表された、ニルス・シュマッケ有資格部門担当にも言えること。正式には「スポーツディレクター・ライセンス」という、このたび新たに設置された役職で、ヴィルクスSDの1つ下の役割を担うことに。「SD職は1人で行うにはますます複雑化しているんだ」とヴィルクス氏。

 「有資格部門全体のエリアの管理やチームプラニング、移籍の管理、さらにコーチや選手とのコミュニケーションに加えて、PR活動もまた大きな責任範囲だ。これら全ての問題に100%できるようにるすために、以前から私たちはこの範囲を広げていかなくてはならないという認識をもっていたんだ」と言葉を続けており、実際にそのためその導入はすでにエベールSD時代から検討され、当時ルーヴェン・シュレーダー氏が候補となっていたものの、それは今冬に結局ライプツィヒで実現してしまった。

グラードバッハに復帰する、ニルス・シュマットケ氏

 一方でグラードバッハではそれから半年後にヴィルクスSDの下で果たされており、白羽の矢が立ったのが、先日にリヴァプールのSDに就任したイェルグ・シュマットケ氏を父にもつ、ニルス・シュマットケ氏。かつてグラードバッハにおいてスカウトを務めた経験もあり、それ以前にはケルンでもスカウトを務め、その後はヴォルフスブルクでチーフスカウトを務めている。そして今回はさらに責任ある役職にステップアップすこととなり、これから10位におわったチームの立て直しをともにはかっていくところ。とりわけそこでの大きなテーマの1つクアディオ・コネについては、前述のリヴァプールも興味を示しており、移籍金をめぐってさっそく”親子対決”が実現するかもしれない。

🤝 Borussia verpflichtet Gerardo #Seoane als neuen Cheftrainer und Nils #Schmadtke für die neu geschaffene Position des Sportdirektors Lizenz.

Herzlich willkommen und viel Erfolg!

— Borussia (@borussia) June 6, 2023