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 現在ボルシア・ドルトムントにはセバスチャン・ハーラー、ニクラス・フュルクルーク、そしてユスファ・ムココという3人のセンターフォワードが在籍中だが、しかしながらVfBシュトゥットガルトのセール・ギラシが開幕5試合で10得点に到達した一方で、ドルトムントの3人は全員を併せてもいまだ1得点も記録していない。特に昨年は大病でシーズンの大半を棒に振ったハーラーは明らかに状態が落ち込んでいるところであり、「彼のこれまでの経緯については頭に入れている」とテルジッチ監督は強調。ただ同時に「彼のもつクオリティもわかっている」とも付け加えており、チームとしてあくまで全力でサポートしていく考えを述べている。

 とはいえサッカーという競技の特質上「結果を求められるもの」でもあり、そのためここのところの不振かrあベンチスタートする可能性もあるだろう。特に加入まもないニクラス・フュルクルークはこれまで、途中出場からフレッシュさをもたらすことができており、先週末のフライブルク戦ではドニエル・マレンのゴールをアシスト。ただ途中出場となっていたのは加入して日が浅いだけでなく、先日の代表参加を見送った負傷の影響も考慮してのものではあるのだが。一方でムココに関しては万全の状態にあるものの、4試合の途中出場で47分間の出場にとどまっており、CLパリ・サンジェルマン戦ではピッチに立つことさえなかった。テルジッチ監督はあくまで練習での評価を強調、「誰にでもチャンスはある」と語った。

同様に無得点のアデイェミ

 ハーラーと同様に昨シーズン後半戦での逆襲でみせた勢いを失っている、もう1人のアタッカーがカリム・アデイェミである。先日のパリでの試合でもあまりに容易にロストし、ジャンへのアシスト以外はあまりに印象の悪かったドイツ代表FWを、テルジッチ監督が早期に交代しなかったことはむしろ意外なものだった。ブンデスでも4試合でいまだ得点はなく、今年上半期にみせた活躍ぶりはその最終戦となったマインツ戦での負傷をきっかけに、その後は夏の準備期間を思うように過ごせなかったこともあって未だ取り戻すことができていない。ハーラーと同様にヴォルフスブルク戦ではベンチから見守る可能性は十分にあるだろう。