この日に赤いユニフォームに身を包み、トーマス・ムニエが見せたパフォーマンスは、今シーズンに黄色と黒のユニフォームで見せたものよりも遥かに優れたものだった。ユーロ初戦となったロシア代表戦にて、同選手はベルギー代表にとって2−0とするゴールを決め、さらに3−0とダメを押す、素晴らしいルカクへの縦パスで御膳立ても見せている。

 ドルトムントとの移籍初年度で見せていた、集中力を欠きミスを露呈し、オフェンス面においても期待を裏切った右サイドバックの姿はそこにはなく、「あれは僕のしるトーマス・ムニエの姿ではなかった」と、最近SPOXとのインタビューにてコメント。自己批判と思慮深さをみせる人物ながら、時にその意識が強すぎるところがあるのかもしれない。

 だからこそ今回のロシア戦にて明らかな自信の回復は、ドルトムントにおける来る新シーズンでのパフォーマンスへの向上にもつながるかもしれない。とりわけ長年にわたり右サイドを支え続けたウカシュ・ピシュチェクが退団、そして若手マテオ・モリーが負傷による長期離脱へと見舞われる中で、新たに就任するマルコ・ローゼ監督もこの活躍を喜んでいるに違いない。