今晩開催されるドイツ頂上決戦、バイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントによる首位攻防戦では、まだジュード・ベリングハムが出場できるかどうかはわからない。ただ言えることは若きイングランド代表は、ブレイクを果たした移籍初年度の昨シーズンよりも、今季は更なる飛躍を遂げており、離脱時の穴埋めは決して容易ではないということだ。

 それはデータ面からも確認することができる。ドリブル試投回数は2.6回から3.2回、成功率も59.2%から64.9%へと上昇。加えてより危険なエリアでのフィニッシュは0.18から0.23となり、決定率も3%から13%いることから、得点数はすでに昨季を2倍上回る2。アシスト数は昨季と並ぶ3に到達させている。

 ただパス数(54回から46回)は若干減少し、パス成功率(84.3%から83.9%)は大差ないのだが、目を引くのは前線におけるパス成功率が24.1%から33.3%と格段に向上。さらに守備面においても奪取数(90分あたり3.9から4.6回)、対人戦勝率(52.5%から56%)と上昇。特筆すべきは相手に与えるファウル数で、2.2から1.2と半減した。

 以前よりそのプレーの成熟度が増していることが指摘されていたことだが、改めてそれは数字の面でも確認されたといえるだろう。ただ今回の試合では出場できるかは未定。ただ基本的にローゼ監督はこれまでとは異なり、数多くのオプションを手にしている状況であり、「定位置争いが激化することは良い事」と前を向く。


 また前節復帰したハーランドについても、今回は途中からではなく先発起用が見込まれているところだ。「ただ少し慎重にいかなくてはいけないけどね」と指揮官。「どれくらいいけるか、しっかりとみきわめていかないと」と強調する。またマヌエル・アカンジについても、最終調整前の時点ではまだ疑問視されていた。「状況が満たされれば先発できるだろうが」

 一方で「常にエキサイティング」なバイエルン戦に向けては、「何とか差を縮めて」首位攻防戦ということもあり、「一矢報いたい。そのために全ての面でトップパフォーマンスが必要」だ。それプラス「うまく守備に取り組み攻撃を防いで、攻撃でも打開策を見出さないと。得点を取りにいく」姿勢だが、「彼らの攻撃は明確な構造があり、高い決定力を誇る。難しい相手だよ」とも。「常にうまくいくとは限らないが、プレッシャーをかけることが重要だ」

 そして「ハーフフィールドのクロス、ペネトレーション、右の1vs1、左もSBデイヴィースにも仕掛けてくるからPAを固めないと。相手にボールをもたせたカウンター狙い一辺倒ではいかない。そしてボールを持った時もバイエルンのカウンターは脅威だから一貫性を持たないと。」とも付け加えた。「これはリーグ戦を直接左右する試合ではないが、メッセージ性をもつ可能性はあるだろう」