神戸市がブラジル・リオデジャネイロ市との姉妹都市提携55周年を記念し、10月1日から30日にかけて「神戸のカフェに55(Go Go)!!キャンペーン」を実施します。

キャンペーン期間中、神戸市内でコーヒー(コーヒー飲料、コーヒー豆、ドリップコーヒーを含む)を販売しているキャンペーン参加店舗で「ブラジルコーヒー」を購入すると特製の「記念ステッカー」がもらえるほか、プレゼント企画や、コーヒー・ラテアートのワークショップ、記念グッズの販売など、様々な連同イベントの開催も予定されています。

現在は『海外移住と文化の交流センター』に再整備され、海外移住の歴史を伝えるミュージアムとして営業

日本における「ブラジルコーヒー」流通の原点は、1908年4月に神戸港から出発した最初のブラジルへの移民船『笠戸丸』にあると言われており、同船でブラジルに渡った水野龍氏が、現地サンパウロ州政府からの要望を受け、コーヒー豆の無償提供を受けて、日本でコーヒーを広めたことが始まりなのだとか。

水野氏に限らず、戦前から戦後にかけては多くの日本人がブラジルなどの中南米に移住した歴史がありますが、移住者の多くは出発前に『国立移民収容所』(1928年設立、現・海外移住と文化の交流センター)へ一時滞在し、移住後の生活準備を行っていたそうです。

リオデジャネイロ市

神戸市とリオデジャネイロ市が姉妹都市提携を結んだのは1969年の5月。当時の在神戸ブラジル総領事代理だったファースト・カルドーナ氏からの姉妹都市提携の勧めをきっかけに、フランシスコ・ネグラン・リマ市長から正式な提携申し込みを受けて実現したそうです。

<記者のひとこと>
ブラジルをはじめとする中南米への移民者の多くが、神戸を経て旅立っていったことを知りませんでした。今回のキャンペーンをきっかけにそうした歴史的な経緯を含めて、神戸とブラジル、神戸とコーヒーの関係に関する知識を深めてみたいと思いました。

キャンペーン実施期間
2024年10月1日(火)〜31日(木)
備考
8月に市民向けのキャンペーン専用ウェブサイトの立ち上げ予定