「けんか山」として知られる富山県高岡市の伏木神社春季例大祭「伏木曳山(ひきやま)祭」が17日、同市伏木地区で始まった。伏木本町と伏木湊町の山倉の前で花山車(やま)がライトアップされ、夜の港町を照らした。

 例年は伏木本町の山倉前で全7基がそろうが、能登半島地震の液状化被害で山車が巡行経路の一部を通行できないため、十七軒町を除く6基が並んだ。同町の山車は伏木湊町の山倉でライトアップされた。午後7時に点灯され、見物客が鮮やかな姿に見入った。

 式典で同祭実行委員会の針山健史委員長と角田悠紀市長があいさつ。一番山を務める旧本町の鶴谷卓哉総代らが抱負を述べた。

 最終日の18日は奉曳(ほうび)き(巡行)と提灯(ちょうちん)山車をぶつけ合う「かっちゃ」が行われる。かっちゃは地震被害を受けて無観客で実施されるため観覧できず、ケーブルテレビで生中継される。