教育現場でのいじめ防止対策について話し合う県の協議会が4日、鹿児島市で開かれました。


協議会には教育関係者や学識経験者らが出席しました。会合では、2014年、県立高校の1年生だった男子生徒が自殺し、遺族が県に損害賠償を求めていた裁判で、先月25日、和解が成立したことが報告されました。


和解条項には、いじめの可能性がある事態に直面した際は生徒に丁寧に聞き取りを行い、学校組織で情報を共有して継続的に対応することや生徒が欠席した場合、教職員間で確認し合い、適切に保護者に確認・連絡することなどが盛り込まれています。


県教育委員会の地頭所恵教育長は、「厳粛に受け止め、いじめ防止のための対策に引き続き取り組む」などと述べました。


また、協議会の有倉巳幸会長は、「和解条項をしっかりと各学校に周知し、実行していくことが大事」だと話しています。