政活費不正「市民の税金犠牲にしてでも続けたかった」 元神戸市議、公金への認識の希薄さ口に

政活費不正「市民の税金犠牲にしてでも続けたかった」 元神戸市議、公金への認識の希薄さ口に

 神戸市議会の会派「自民党神戸」(解散)による政務活動費(政活費)の不正流用事件で、詐欺の罪に問われた元市議3被告の公判が10日、神戸地裁(小倉哲浩裁判長)であった。3被告は検察側や弁護側からの質問に対し、詐取したとされる政活費の流用を認めて謝罪や反省を述べた。一方、会派の幹事長だった岡島亮介被告(75)は「政活費は第2の給料のような感覚だった」と証言するなど、公金に対する認識の希薄さを口にした。

 ほかに起訴されているのは会計責任者だった梅田幸広被告(68)、竹重栄二被告(68)。

 岡島被告は、詐取したとされる政活費を後援会との飲食費や政治家のパーティー券の購入費など「政活費を充てることができない政治活動にも使った」と釈明。「(流用は)悪いという意識はあった」とし、「政治活動を抑えると(政治家として)致命的になる。市民の税金を犠牲にしてでも続けたかった」と話した。

 また、2015年6月に一連の不正流用問題が発覚しながら、在宅起訴後の17年8月まで市議を辞職しなかった理由を問われ、「他の議員も不正をしているという気持ちと、自分がしたことは犯罪だという思いが混在していた。判断ができなかった」と明かした。

 竹重被告は詐取の方法について「領収書をカラー印刷したり、白紙の領収書を業者からもらったりした」と説明。現在の心境を「神戸市民の期待を裏切った。猛省している」と述べた。梅田被告も後援会の印刷費や飲食費などに政活費を流用したとし、「市民の皆さんに申し訳ない」と謝罪した。

 また、検察側から神戸市議選への立候補の意向を問われ、岡島被告は「するつもりはない」と強調。竹重被告は「半々。まだ分からない」。梅田被告は「後援会などから要請があればその時に考える」と述べた。

 起訴状によると、梅田、竹重両被告は10〜14年度、岡島被告は12〜14年度分の政活費について、それぞれ虚偽の領収書を添付した収支報告書を作成し、計約2300万円の返還を免れ、詐取したとされる。

     ◇     ◇

 【神戸市議会の政務活動費(政活費)】 市議の調査研究のため、同市から所属会派に議員1人当たり月額38万円が交付される。調査委託や管外調査、広報費など10項目の支出が認められている。2015年6月に会派「自民党神戸」(解散)による不正流用問題が発覚し、15年度分からは領収書をインターネットで公開。第三者による支出のチェックや会派内での後払い方式の徹底など、運用が厳格化された。17年8月には、10〜14年度分の政活費で架空請求疑惑が発覚した橋本健元市議(37)が辞職。市議会は17年12月、政活費が充てられる印刷物の全部数を事務局職員が現物確認するなどの再発防止策をまとめた。

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