神戸・ポートアイランドで11日、走行中の大型トラックから鉄製のラック(かご)が落下し、下敷きになった男性が意識不明の重体になった事故で、ラックが電線に接触して落下したとみられることが20日、捜査関係者への取材で分かった。兵庫県警交通捜査課と神戸水上署は同日、現場で実況見分を行った。

 事故は11日朝、神戸市中央区港島9の市道で発生した。同署によると、中古車販売会社「ジャントレーディングカンパニー」の敷地からトラックが車道に出た際、荷台のコンテナ上に固定されずに置かれていたラック(重さ約900キロ)が落下。歩いていた男性(60)が下敷きになり、現在も意識不明の状態という。

 捜査関係者によると、車道脇の歩道には電線が張られており、運転手がラックが載っていることを知らずに車道に出たため、接触して落下した可能性があるという。

 実況見分は、事故を起こしたトラックと同型の車両を使い、事故までの流れを確認した。