爽やかな陽光に誘われ、散策が楽しい季節を迎えている。兵庫県三田市内でも新緑がまぶしく映え、花山院菩提寺(尼寺)の境内ではモミジのアーチが参拝者を和ませている。

 同寺は651年、法道仙人が開いた真言宗の古刹(こさつ)で、花山法皇の菩提を弔う。本尊は薬師如来で、西国三十三所巡礼の番外札所になっている。

 紅葉の名所として知られているが、この季節は青々としたモミジやイチョウで彩られる。大阪市から訪れた50代のパート女性は「静かなところが好きで、癒やされに来た。四季っていいですね」と頭上を見上げていた。

(橋本 薫)