20日午後、兵庫県淡路市の女性(90)が「2500万円をだましとられた」と110番した。淡路署は特殊詐欺事件として調べる。

 同署によると、昨年12月下旬、女性の携帯電話に介護施設の関係者をかたる男から「あなた名義で施設に入ろうとしている者がおり、入所金1千万円が振り込まれた。ばれるとあなたも罪に問われる。1千万円を用立ててほしい」と連絡があった。女性はまず200万円を指示された住所に宅配便で送った。

 その後、弁護士を名乗る人物から電話があり「口座に金が残っていると金融庁が調査し、罪がばれる」と告げられた。女性は最初の200万円を含め計2500万円を、3月下旬まで7回にわたり指定の住所に宅配便で送った。「4月中旬に口座に金を返す」と言われたが、入金されないため被害に気付いたという。